RetroTINK-5X ProのFirmware Ver.3.0が2022年12月24日(JST)にリリースされたのでさっそく導入してみた。
9月27日(JST)にリリースされたFw.2.77からの主な変更点はChangelogを見ればよいが盛りだくさんな中、自分的に気になったものだけ紹介しておく。
1.RT4Kの bufferモードを移植して全ての解像度のラグを最小にした
これについてはどのくらいなのか1080p(Fill/Over/Under)と2560x1440pの4モードについてメインモニタLCD-GCQ321HXDBでディスプレイ・ラグ・テスターを使って測り直してみたがFw.2.77のときから1.27-2.57ms程度減っていた。一番多くの人に使われるであろう1080p(Fill)で2.57ms減った意味は大きいと思う。
以下TweetのようにFw.2.77での1080p(Min-Lag)までは届いていないのでそこにこだわる人はFw.2.77止めかOSSC Pro Liteを使うかなりの方がいいかと。これについての私見は以下。
2.ステータスにbuffer lagが表示されるようになった
3.プロファイルに名前を付けられるようになった
これはプロファイルが追加されたFw.2.39からの念願がやっとかなった感。保存後のリネームも可能なのが良い。
自分の場合、1番に共通設定(Generic 4:3, Triple Buffer, SDTV LPF Medium)を入れてStartupはこれを指定、2-6番はセガハード用の設定にしている。他機種はこのあとに設定する予定。
4.ダウンスケール対応(240pの復活 と 480i追加)
Output Resolutionに240pが復活した上で480iが追加された。この対応を入れるため 1080p(Min-Lag) と4Kは削除された。
[2022-12-25追記]
この記事を書いたあと、MikeからのTwitterでの公式アナウンスもあった。
いつものセガハード4機種での回帰テスト結果も。
マスターシステムはFw.2.77と同様にTriple BufferならLPFをStrongにしなくても映った。Frame LockではLPFをStrongにした上で、前バージョンと同様にLLPLL BWを2にする設定変更で安定した。
メガドライブはいつもどおりFrame Lockでも安定。
サターンもFrame Lockで安定。
ドリームキャスト 31kHzもFrame Lockで安定。
DiscordでDCがやけに緑じゃないかと言われたのでOSSC Pro Lite(Fw.v0.62)経由のときと比較すると確かに緑っぽい。CRTと近いのはOSSC Pro Liteの方。
[2022-12-25追記]
……と思ってちょっと調べたらgscartsw経由でちょい接触不良がおきていた模様なのでRT5X-Proの上記画像は差し替えた。ただ、それでもOSSC Pro Liteの方が忠実。
Retro Accessの31kHz対応DC用SCARTケーブルが原因なのか、一応サードパーティのVGAケーブル + VGA2SCARTでも試してみたのが以下。
ケーブルの問題ではないと考えるのが妥当かと。