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MEGA Sgの備忘録

海外Analogue社によるメガドライブ/GENESISの互換機「MEGA Sg」が発売されて約1か月たった。事前予約していたので発売日である2019年3月25日に受け取り、活用していたが、なんとなくでここの記事にしてなかったので書いておく。

赤枠内がMEGA Sg本体および付属品

MEGA SgはFPGAによりハードを再現しているのが特長である。これにより、2019年3月時点で販売されているソフトウェアエミュレータによる互換機よりも遅延の少ないのがメリット。ゲーム、音の再現度も高く、HDMI接続でいまどきのTV/モニタに繋げるなら、実機以外ならこれで決まりと言っていいレベルの出来。なお、メガCDソフトはメガCD実機に接続することで遊べるし、スーパー32Xにも後日発売された Analogue DAC を利用することで追加対応した(別途32X実機が必要)。

付属のSMSコンバータを使用すれば、海外 SMS(SEGA Master System) 用ソフトを遊ぶこともできる。リージョンをEUにすれば50Hzのテンポになるし、ハードウェア設定から解像度・周波数を変更すれば、本当の50Hzにすることもできる。

付属のSMSコンバータ

国内用セガ・マークIII/マスターシステムおよびSG-1000/SC-3000用ソフトについては、 ギアコンバーターなりを使えばよい(※)。 全機種用ソフトは、セガ・マークIII/マスターシステム実機だとカラーパレットの問題が起きるが、MEGA Sgでは対応されている(注1)。また、FMサウンド・ユニット対応ソフトの場合、MEGA Sgの設定によりFM音源でならすことも、PSGで鳴らすこともできる。

※ その後Analogueから「Mega Sg Cartridge Adapter Set」が発売されており、そちらの方がスタイリッシュかつ、ゲームギアにも対応しているのでよい


2019-07-01追記
注1.firmware Ver.4.5からデフォルト設定ではカラーパレットがセガ・マークIIIで全機種用ソフトを動かしたときのものに変わってしまった。ただ、以下オプション設定にて変更できる。この設定はSG/SC用ソフトを起動している状態でないとできないので注意する。

Settings > Video > Advanced mode > Extra features
Original TMS9918A Palette のチェックをオン


ゲームギアについては2019年4月23日現在の最新ファームウェア Ver.4.4では対応していなかったが、2019年11月にリリースされたVer.4.7では対応している。

とりあえず今月のサンダーフォースIIIサンダーフォースIVの定期プレイはMEGA Sgのお試しプレイを兼ねることとなった。動画サイトにも上げているので、気になる人は。

コントローラはメガドライブ/GENESIS 実機用のものがそのまま使える。純正ファイティングパッド6Bはもちろん、先日発売された8BitDo M30 2.4G WirelessGamePadも使える。ただし、firmware Ver.4.4の時点ではセガ・マークIII用のパドルコントローラは使えないため、ウッディポップは遊べないし、HORI メガコマンダーもロットによって使える・使えないがあると聞いている。

出力解像度は1080p60Hz(Default)、480p60Hz、720p60Hz、576p50Hz、720p50Hz、1080p50Hzと6種類あるが、720p60HzだとHDMI to HD-SDIコンバータ経由ではあるが、手持ちのCRTにも映った。

CRTへの接続

手持ちのHDMI to コンポーネント(D端子)コンバータはけっこうな遅延もちなので、それを使うくらいなら液晶で遊んだ方が快適だったりするのだが、このHDMI to HD-SDIコンバータだとCRTならではの軽快なレスポンスで遊べていい感じだったりする。

また、1990年代から未発売のまま長年埋もれていたGENESISソフト「Hardcore」が「Ultracore」と名を変え、MEGA Sgに内蔵されている。これを遊ぶにはfirmwareをVer.4.2以降に上げる必要があるので注意。

メガCDの拡張は、国内用だとメガCD2の方が相性がよい模様。メガCD1だとトラブル報告がやや多い印象。また、firmware Ver.4.4未満のときはゲームアーツのシルフィードでフリーズするという報告を多く見かけた。メガCDに関してはまだまだこれからなのかもしれない。自分自身はカートリッジオンリーで使うつもりなので、こちらは伝聞のみで。

MEGA SgはSettingsメニューから色々設定変更できるのもまたよい。前記した解像度だけでなく、より細かな変更ができる。また、firmware Ver.4.4からはHotkeyの変更ができるようになったため、ソフトウェアリセットがしやすくなって、より使いやすくなった。今後もfirmwareの更新が楽しみである。Jailbreakされたfirmwareもあり、そちらではすでにゲームギア対応がされてたり、SDカードから吸い出したROMを読み込んだりできるようだが、自分は公式のfirmwareを使っていくつもり。


なお、firmwareを更新するとそれまでの設定内容が消えるため、都度設定しなおす必要がある。自分の場合は以下を設定している(メモ)。

[デフォルトリージョン]
Settings > System > Hardware でJapanを選択

[メニューの見た目]
Settings > System > Menu Options >Skin でJpn
Settings > System > Menu Options >Font でAlternate FontとMixed Case

[Hotkey]
Settings > System > Hotkeys & Controllers > Reset Hotkey で↑をチェックオフ(ABC+Startでリセットに変更)

[MegaSD用音声設定] (Ver.4.7では不要なような気もするが)
Settings > Audio で “Enable Cartridge & CD Audio”のチェックオン、“Automatically Enable CD Audio”をチェックオフ

[全機種用ソフトのパレット変更]
(全機種用ソフトを起動した状態で)
Settings > Video > Advanced mode のチェックをオン後、
Extra features でOriginal TMS9918A Palette をチェックオン

全ての設定が終わったら Settings > Save で設定を保存する。

個人的に解像度変更や各種フィルタ、スキャンラインは好みでないので設定していない。


[関連サイト]

[外部記事]


[2019-06-10 追記]

公式firmware Ver.4.5がリリースされている。各種バグフィックスや機能追加がされているので上げた方がいいだろう。


[2019-08-09 追記]

公式firmware Ver.4.6がリリースされている。SMS版Bubble Bobble遊ぶ人は特に上げた方がいいだろう。


[2019-11-07 追記]

公式firmware Ver.4.7がリリースされている。Analogue DACを使用したときの32XサポートやGame Gear Adapterのチューナーパック対応などについて更新されている。ただ、Game Gear Adapter がいつリリースされるかは不明。


[2021-02-23 追記]

公式firmware Ver.4.8がリリースされている。Papriumへの対応や、Analogue DACで動かなかったSPIDER-MAN Web of Fireへの対応、XYZ同時押しでのSMS1リセットボタン機能の追加も含め、他にも色々更新されている。


[2023-05-05追記]

公式firmware Ver.4.9がリリースされている。2年2か月ちょいぶりの更新だけあって盛りだくさん。直接的にわかりやすいのは、コロンバスサークルのソフトへのサポートだろう。Ver.4.8では動かなかったグレイランサーも遊べるようになっていることは確認済(クリアするまでやったわけではないが)。

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