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DExx-vd_islでのOSSC Pro先行体験

OSSC Newsletter Issue 21 – Here’s DExx! に書かれているように、2022年6月29日にDExx-vd_islがVGPで発売開始した。自分は即注文して、7月7日に届いていたのでこの週末はいろいろ試していた。

DExx-vd_isl + DE10-Nano

DExx-vd_islとはなんぞやというのは先のOSSC Newsletterを見ればわかるのでここではごく簡単にしか書かないが、単体でコンバーターとして使えるものではなく、MiSTerなどでお馴染みのDE10-Nanoと組み合わせることでOSSC Proの主要機能を使えるものである。いわば “OSSC Pro Lite”というものだと理解すればよいだろう。

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RetroTINK-5X Fw.Ver.2.72(beta)

RetroTINK-5X Proのベータ版Firmware Ver.2.72がRetroTINKのDiscord(※)からリンクされているので、さっそく試してみた。

※ MikeのTwitterアカウント参照

Changelog的にはSkipしてもいいかなと思ったけどせっかくだから。


とりあえずメガドライブで問題なさそうなことだけ確認しておいた。

Retro Access MD2用SCARTケーブル(CVBS), 1080p(Fill), Gen320, Frame Lock, SDTV LPF:Ligh

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Elgato Game Capture HD60 X を試してみた

キャプチャ機器を数多く手がけているElgato社が2022年4月22日にリリースした “Game Capture HD60 X” を試してみた。

まず内容物は以下。本体とUSB-C to USB-Aケーブル、あとHDMIケーブルのシンプルな構成である。

Elgato Game Capture HD60 X (ゲームギアミクロはものさし)

接続は説明するまでもないレベルで簡単。

1.HDMI Inにゲーム機やRetroTINK-5X Pro/OSSC Ver.1.6からのHDMIケーブルを接続

2.HDMI OutにモニタへのHDMIケーブルを接続

3.付属USBケーブルでUSB-C側をHD60 Xに、USB-A側を電源の入っているPCのUSB3.x端子に接続

ただこれだけ。PCへの接続時にドライバが自動インストールされる。

キャプチャソフトは特にこだわりがなければ OBS Studio でいいと思う。標準ソフトである4K Capture Utility も問題の切り分けをする用途でインストールしておいた方がいいとは思うが、後述するように4:3でキャプチャするとか、ちょっと凝ったことをしようとすると出来ないことが出てくる感じ。ただ、Flashback録画とかその手の機能はOBSでは使えないので、それが必要なら標準ソフトを使えばいいだろう。

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RetroTINK-5X Pro Fw.Ver.2.70/2.71 released

RetroTINK-5X ProのFirmware Ver.2.70が2022年4月19日(JST)にリリースされたのでさっそく導入してみた……と記事を上げてから、翌4月20日(JST)に微修正されたFw.2.71が出たのでそちらとまとめて記事にしておく。

2021年12月末にリリースされたFw.2.39以来の正式リリースなので、その間のベータ版の更新がほとんど入っており、かなり盛りだくさん、自分的に重要なのは以下。

  • スタートアッププロファイルの指定が可能になった
  • 超低ラグモードである 1080p(Min-Lag)の追加(240p/480i/480pがソースのとき限定)
  • 2560x1440pのサポート。240p Line 6x、480p Line 3xだけでなく、720p Line 2xも可能に (Xbox 360などで有用)
  • 最大30fpsまでだが4Kサポート(映像デモに近いので過度の期待は禁物)
  • オプション設定にてインターレース時にもH.Sampling変更が利くように。H.Samplingに追加されたHi-resolusionモードであるHires 512とHires 858でGSM使用時に高画質化できるようになった
  • リモコンで値変更をするとき、ボタン押しっぱなしが利くようになった(大きく値を変更するときに何度も押す必要がなくなった)

あとFw.2.70では2560x1440pのときに色の問題があったのがFw.2.71ではFixされているとのこと。

他は公式のchangelogを見て欲しい。というか、ベータの時点で本サイトの方のページを更新しているので、そっちを全部見ればFw.2.39から追加された項目についてわかるようになっている(つもり)。

追加されただけでなく、削除された機能もあるがそれは多くの人に使われていなかった機能ってこと。そこにこだわるなら旧バージョンを使えばよい。

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RetroTINK-5X Pro Fw.Ver.2.69(beta)

RetroTINK-5X Proのbeta版Firmware Ver.2.69がRetroTINKのDiscord(※)からリンクされているので、さっそく試してみた。

※ MikeのTwitterアカウント参照

experimental Firmware Ver.2.60からの違いは以下。

  • リモコンで値変更をするとき、ボタン押しっぱなしが利くようになった(大きく値を変更するときに何度も押す必要がなくなった)
  • Output Resolutionに超低遅延である1080p(Min-Lag)モードが追加された。240p/480i/480pがソースのとき限定
  • iPad用に2048 x 1536pの解像度が追加された
  • 2560×1440や4Kなどのexperimentalな解像度についてはOSDからAdvanced Resolutionオプションを選ばないと画面表示されないようになった

自分的に一番大きな変更点は1080p(Min-Lag)モードで、昨日はこれを軽く試していた。

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RetroTINK-5X Proへのプレイステーション2接続について

過去なんどかつぶやいている内容ではあるけど、画質を重視してのRetroTINK-5X Proへのプレイステーション2の接続(※)は480p対応ソフトを1本でも遊ぶ気があるならコンポーネントビデオ接続を選ぶのがよいだろう。

※ なおGSMは今回考慮外とする。

プレイステーション2をRetroTINK-5X Proにコンポーネント接続した例

SCART RGB接続は480i/240pのゲームしか遊ばない人むけ(※)。

※ プレステ2のRGB接続時の480p出力はSync on Green(RGsB)であるが、RT5X-ProはRGsB非対応であるため。回避手段は一応ある

なお、多くのゲームが480p対応しているDCと異なり、プレステ2は480iのみ対応のゲームが中心であることは付記しておく。

ただし、プレステ2のセガエイジスシリーズは少なくともM2開発のタイトルは480p対応しているのでここはぜひ活用して欲しいところ。Webで検索してみると100本以上のタイトルが480p対応している模様。

以下もファンタジーゾーン コンプリートコレクションのスクリーンショットで比較できるようにしておくが、けっきょくは自分の環境で比較しなければわからないことがあることも付記しておく。


まずはHD Retrovison コンポーネントケーブルでの480pから。H.Samplingは DTV 858-A、EDTV LPFはOffで。

HD RetroVision component cable, 480p, DTV 858-A, EDTV LPF: Off
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OSSC Ver.1.6 Firmware v0.90 released

Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6/Ver.1.7のFirmware v0.90がリリースされていた

ChangelogによるとExport/Importのfixsとのことなので、同機能を使わないなら見送ってもいいかもしれない。

OSSC Ver.1.6 Firmware v0.90

とりあえずChangelogが出る前に適用したのでこちらはこれで使い続けるつもり。

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RetroTINK-5X Pro Fw.Ver.2.59(experimental)

RetroTINK-5X Proの実験的(experimental)なFirmware Ver.2.59がRetroTINKのDiscord(※)からリンクされているので、さっそく試してみた。

※ MikeのTwitterアカウント参照

先日試していたFw.2.58との大きな違いは4K対応していること。ただし、240p/480i, 480pでは24fpsしか出ないので、アクション、シューティング中心の自分には実用性がないものであるのは事前承知済み。その他の修正事項はchangelogを見てくれってことで。

平日で時間もなかったのでテストはごく簡単に。4K対応しているキャプチャボード + 4Kテレビでアスペクト比や映りなどを試していた。

Capture: Magewell Pro Capture HDMI 4K Plus LT
TV: Toshiba REGZA BM620X

RetroTINK-5X Pro Fw.2.59での4K出力テスト

Fw.2.57, 2.58のときの記事に書いたように、2560×1440だとGen 320にするとアスペクト比がやや太めになるのでGeneric 4:3で妥協してのだが、4KではH.SamplingをGen 320にしてもいい感じだった(あくまで、”感じ”。厳密には調べていない)。


あとはいつものセガハードの……といいたいところだけど、とりあえずメガドライブとサターンだけで。あと、うちの機器だと4K時はTriple Bufferでないと映らなかった。

穴場開発事業団 CDX用SCARTケーブル, 4K, Gen 3:2, Triple Buffer, SDTV LPF:Light
穴場開発事業団 SS用SCARTケーブル, 4K, Sat 352, Triple Buffer, SDTV LPF:Light

ドリームキャストでの480p Line 4.5xは各種設定値が初期値だと画面半分しか映らずCrop Endを調整しても調整できる範囲を超えていたので、うちの機器では4Kは無理ぽかった。Discordの掲示板を読んでみると同様の人を見かけたし、LGのモニタでOKだった事例も見かけた。

なお、3機種とも2560×1440はFrame LockでFw.2.57/2.58時と同様に動作することは軽くだけど確認済み。


ついでにテレビで3840×2160, 2560×1440, 1980×1080で映したのをスマホで撮った写真も載せておく。

3840×2160, Gen 320, Triple Buffer
2560×1440, Generic 4:3, Frame Lock
1920×1080, Gen 320, Frame Lock

こう並べてみると、うちのREGZAのFHD入力のアプコン性能高いなと。実際のところ前述したようにRT5X-Proでの4K出力はfpsが低い上に映像上のメリットもあまりないため、実用性は低いと言わざるを得ない。ただ、RetroTINK-9X時代の入り口が覗けただけで自分は満足できた。2560×1440対応も “後継製品で対応予定です” でもおかしくない内容だったわけだし、やっぱりMikeは凄いなと。


2022-02-09追記

Experimental firmware Ver.2.60が出たので軽く試した。4KモードでもFrame Lockが機能するようになり、4K時の240p/480i, 480pがFrame Lock時は30fpsまで上がっているのとのこと。その他の修正事項はchangelogを見てくれってことで。ただ、うちでは4K時のFrame Lockはソースが240pのときも480pのときも不安定だった。

あと、Fw.2.59のときとキャプチャボード、4Kテレビともに同じなのだが、今回キャプチャはいけたけどテレビの方ではいずれも映らなかった(Triple Buffer, Frame Lockともに)。

Capture: Magewell Pro Capture HDMI 4K Plus LT
TV: Toshiba REGZA BM620X

このことはDiscordですでに触れている(bug-reportsの方じゃないけどね)。


軽くテストしたときのスクリーンショットを張っておく。

メガドラはアスペクト比を確認しつつ。

穴場開発事業団 CDX用SCARTケーブル, 4K, Gen 3:2, Triple Buffer, SDTV LPF:Light

サターンも軽く試しただけ。

穴場開発事業団 SS用SCARTケーブル, 4K, Sat 352, Triple Buffer, SDTV LPF:Light

Fw.2.59では画面半分しか映らなかったドリームキャスト480pはchangelogに書かれていたようにFixされていた。

Retro Access DC用31kHz対応SCARTケーブル, 4K, Triple Buffer, EDTV LPF:Off

ここまでこの手のスクリーンショットは生のPNG形式のまま貼り付けていたが、DCの4KはWordpressのスクリーンショットのサイズ制限を超えるため、JPEGに変換している。1枚あたり5MByteまでなんて制限あったのね。


2022-02-27追記

メガドライブで4K出力のテストをした動画をYouTubeに上げておいた。


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RetroTINK-5X Pro Fw.Ver.2.57(experimental)

RetroTINK-5X Proの実験的(experimental)なFirmware Ver.2.57がRetroTINKのDiscord(※)からリンクされているので、さっそく試してみた。

※ MikeのTwitterアカウント参照

基本はベータ版であるFw.2.53で、さらにそこに2560×1440モードが追加されている感じ。

Fw.2.57での2560x1440p, Mega Drive Generic4:3

なお、これは非常に実験的なバージョンであってうまく映らなくて当然のものであると明言されているものであることに注意して欲しい。

とりあえずあまり時間がない中、セガハード4機種を試した。

マスターシステムはLLPLL BWをDefaultの6から2に下げれば、LPFをStrongにしなくてもFrame Lockでいけた。下記ではMediumにしているが、実際はLightにしても大丈夫に見えた(ロングプレイは試していない)。あと、H.Samplingもいつもと異なりGeneric 4:3にしている。

穴場開発事業団 マスターシステム用SCARTケーブル, 2560×1440, Generic 4:3, Frame Lock, SDTV LPF:Medium, LLPLL BW: 2

メガドライブはH.SamplingはGen320だとやや横長になるので、Generic 4:3で。

穴場開発事業団 CDX用SCARTケーブル, 2560×1440, Generic 4:3, Frame Lock, SDTV LPF:Light

サターンはとりあえずSaturn352で。ミクロなアスペクト比の比較はしていなかったが、後日Generic 4:3と比較してみたら、2560×1440のときはアスペクト比はやや太めになっていた。

穴場開発事業団 SS用SCARTケーブル, 2560×1440, Sat 352, Frame Lock, SDTV LPF:Light

ドリームキャストは480p対応SCARTケーブルで。新たに追加されたH.SamplingのDTV 858(3:2)で。これはDCに適しているとアナウンスされている……が、それは1080p(Fill)のときであって、2560×1440のときはシャープなかわりにアスペクト比はやや太めになっていた。

Retro Access DC用31kHz対応SCARTケーブル, 2560×1440, DTV 858(3:2), Frame Lock, EDTV LPF:Off

RetroTINK-5X Proでの2560×1440映像サンプルってことで、YouTubeに動画も上げておいた。

サターンとドリームキャストについてはH.SamplingをGeneric 4:3から変えているので、シャープになっているかわりにアスペクト比は少しだけ太めになっている。だが、この一言を見る前に気づけた人がいるかどうかというそういうレベルでもある。


2022-02-06追記
さらにexperimental firmware Ver.2.58が出ていたので今日は試していた。セガハード的にはあまり関係ない更新内容だったが、ちょうど非セガハードの2560×1440での動作テストをするつもりだったのでせっかくだからで。


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Analogue Pocket Firmware v1.0B released

Analogue Pocket/Analogue DockのFirmware v1.0Bがリリースされたのでさっそく適用してみた。

Analogue OS v1.0b適用後

更新内容はPocketのchangelogDockのchangelogをリンクしておくのでそちらを見て欲しい。PocketからDockのFirmwareも更新できるようになったのは地味に嬉しい。

ゲームギア的にはあまり影響のない更新内容だったが、まぁ適用した方がいいだろう。なお、GGアレスタIIのあれはそのまま。些事ではあるけど一応確認はしたよという意味で。


2022-02-13追記

v1.0BでMaster Gear Converter類を使用してSEGA Master System版SAGAIAを遊んだときの動画をせっかくなのでリンクしておく。