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ゲーム四方山話

ゲーム好きの3つの袋

昔からのゲーム好きの多くは”プレイ”と”蒐集”と”うんちく”の3つの袋を持ち、熱心に袋の中に情熱を溜め込んで生きてきたと考えている。だが年を取って仕事や生活などの忙しさや体力の衰えからくる気力の衰えで荷物を軽くせざるを得なくなりがちでもある。ゲームという趣味にどんなに欲張りな人でも捧げられる情熱に上限はあり、それが年とともに減っていくのはある程度仕方ないだろう。これに限らず、年を重ねると若いころと同じようにはできなくなって当たり前なのである。そしてそのときに、どの袋の中身を重点的に残して、どれを軽くしていくかってことが重要なんだと思っている。そして、どう残すかにその人のゲーム観がよくでるとも思っている。

そしてどれを軽くするかを意識的におこなっている人は稀で、無意識のうちにいずれか、またはすべての袋を軽くしている人がほとんどのように見受けられる。ゲーム好きの人のほとんどは最初はゲームプレイに熱中するところから始まっているはずなのに、年を取るとプレイ袋から先に軽くする人が多いように見えるのが長年不思議だった。そして、自分自身が年を重ねてわかったのは、ゲームプレイという袋の中身が他の袋の中身より重く、意識的に抗わないと袋に穴があき、そこから漏れてしまう性質があるということだ。年を取れば取るほどに穴は広がりやすく、パッチの必要性が高くなる感覚を持っている。だからこそ自分はせいいっぱい抗ってプレイ袋を大事にしていきたいと思っている。趣味という個人的な嗜好について、その人がどの袋を重視するかに優劣も貴賤もないと思うが、自分の場合はそんな感じ。

余談だがどの袋を一番重視するかで「コレクター・うんちく属性持ちのゲーマー」「プレイ、うんちく属性持ちのゲームコレクター」「プレイ、コレクター属性持ちのゲームうんちくマニア」に分かれるが、これらは若いころは大差がないのだが、40歳を超えたあたりから別の趣味ってくらいに方向性が離れていくことが多い認識を持っている。

ただ、軸足の違いはあっても同じゲーム好きってことで仲たがいすることもないんじゃないとも思う。ゲーム好きと宝塚ファンはほとんど接点がないからこそ、(ふつうは)互いにいがみ合うこともないが、近くて遠い趣味であるゲーマーとゲームコレクター、ゲームうんちくマニアはWebを見ている限り、お互いの行動様式を批判しがちである。趣味なんてものは他人に迷惑をかけないかぎりは自由にやっていいものなのだ。自戒の意味を込めて、ここに記しておきたい。

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「ゲーム好きの3つの袋」への4件の返信

私もこの問題を言語化したかったんですが、
とても絶妙な例えにまとめられましたね。

ホントに。
40過ぎるとプレー意欲がめっきり減りますね。
体力の衰えが理由としては一番なんですが、
家の世話や、自分の将来、会社の部下の世話など
何かと不安が頭にあるので、頭空っぽにして週末
ゲームで楽しむ!というのが出来なくなりました。
そんな精神的な部分もありますね・・・。

あとゲームコレクター、ゲームうんちくマニア
で、嫌われてる(私が嫌ってる)特徴についてですが、
「最新ゲームの話題にやたら喰いついてくる割りに
 新品を買わない」というのがあるかなと。。。
とくに腹が立つのは、買いもしないものに対して
「○○がない。○○くらいは入れてもいいのに」
というようなネガティブツイートをする人ですね。
せっかく盛り上がってるのに、営業妨害もいいところです。
こういうネガティブなクチコミが広がるのをメーカーの人が
一番困るということを知らないのでしょうか。
それなのに本人は自称ファンと名乗るもんだから困ったもんです。

(※TLの特定の誰かを言っているわけではありません)
 長文失礼しました。

人間歳取ると、老害化してしまうもんなんでしょうかね。
自分も気を付けたいなと思うところではあります。

若いころに思っていた以上に体力の衰えの影響受けますし、それ以上にメンタル的なプレッシャーの影響も大きいですよね。

あれない、これないで引き算でしか見れない人、移植もののときによく見ますね。気持ちがおじいちゃん化すると、やらない言い訳さがしをしちゃいがちだって理解をしています。仕事に生活に家族にいろいろ抱えながらもいつも新しいゲームにチャレンジしつつ、Twitterでも活躍されているKABUさんのようなエネルギーある人から見るともどかしさ、腹立たしさを感じるのもわかります。私も正直イラっとすることもありますが、卒業した人よりもゲームそのものや現役の人の方に目をむけようと気を取り直すようにしています。

なるほど「ゲームを卒業した人」と見る発想はありませんでした。
たしかにそう考えるとどうでもよくなりますね(^^;
アドバイスありがとうございます。
残党さんの言語化はホント絶妙で、いつも勉強になりますー。

ゲームプレイヤーとしての世界からも「去る者は追わず」でいいと思うのです。趣味事は楽しいこと、楽しい人にできるだけ意識を向けていきたいですね。といいつつ、これは自分に言い聞かせている意味もあったりします。体調や周辺のアレコレが重いとどうしても反対方向に意識がいきがちでいかんです。

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