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Analogue Pocket Firmware v1.1-beta-2 released

Analogue Pocket のFirmware v1.1-beta-2が2022年8月24日(JST)にリリースされている。

更新内容は公式のPocket のchangelogを参照して欲しいが、openFPGA関係が中心のようだ。

Analogue Pocket Firmware v1.1-beta2

v1.1で事前アナウンスされていた2.4Gワイヤレスコントローラーのネイティブ対応(ドングルなしでのペアリング)も試したが、8BitDo M30 (メガドラミニ用)は問題なく使えた。ただし、M30の方を Analogue Dock用のファームウェア に更新する必要があるのだけは注意したい。v1.1-beta時点でもできていたと思うが試していなかったのでここに書いておく。

前記した Analogue Dock用のファームウェア のページにはM30 (メガドラミニ用)だけでなく、M30(メガドラ実機用)、SN30 2.4G NtやN30 2.4G Nt、PCE 2.4G なども載っているのでそれらも対応しているはず(必要ないので試してはいない)。


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Analogue Pocket Firmware v1.1-beta released (openFPGAに対応)

Analogue Pocket/Analogue DockのFirmware v1.1-betaが2022年7月30日にリリースされている。

自分は同日に適用しているが、重要な更新が入っているのでメモを残しておく。

Analogue Pocket Firmware v1.1-beta

自分的に大きな更新箇所は以下。詳細な更新内容は公式のPocket のchangelogを参照して欲しい。

  • openFPGA 追加
  • ステートセーブ・ロード機能の性能アップ

後述するが、最初のopenFPGA機能の追加が大きい。これにより、Analogue PocketをポータブルMiSTer(Lite)的に使えるようになった。対応コアはまだ少ないが、MiSTerで各種コアを出している方々がopenFPGAに移植してくれることに期待したい。

ステートセーブはmicroSDに全ゲームで合計128か所保存できるようになった。Memoriesからアクセスできる。

あと些事ではあるが、v1.0から続いていたGGアレスタII起動時のセガロゴが欠ける問題は解消したのも個人的には嬉しい。


openFPGAにより、JB FirmwareでなくともAnalogue公式ではないコアを使えるようになった。具体的には、SG-1000やNEOGEOなどのコアがMiSTerから移植されたことで、Analogue Pocketで遊べるソフトが増えている。

ただし、ソフトはROMイメージで用意する必要があるのは要注意。各種ダンパーを用意するなりして合法的な(ホワイトな)ROMのみ扱うようにして欲しい。いまなら レトロフリークカートリッジアダプター + RetroFreakDumper + USB延長ケーブル (+レトロフリーク用ギアコンバーター)があればレトロフリーク対応ソフトはカバーできる。

あと、海外のインディーズゲームによくあるROMイメージで販売されているゲームやHomebrew Gamesなどもどんどん活用していきたい。

2022年8月14日現在、こちらが把握している対応コアは以下。

(追記 下記Webページで現時点の対応コアを確認できる。Genesis(メガドライブ)やNES(FC)、SNES(SFC)なども対応している。
Analogue Pocket | openFPGA Cores Inventory (joshcampbell191.github.io))

セガ系は3機種とも試している。

SG-1000コアはパレットもちゃんと対応している。拡張子が “sg” 小文字でないといけなかったのだけは注意したい。

openFPGAでSG-1000コア

SMSコアはこんな感じ。Flight of Pigarus というフリーソフトで確認。

openFPGA SMSコア

マスターシステムソフトはAnalogue公式のPocket用GG Adapterとマスターシステムコンバーターを使うなり、EverDrive GG X7を使うなりしても遊べるのだが、openFPGAを使った方がアクセスが楽だろう。というかPocket用GG Adapter + マスターシステムコンバーターはPocketが縦型なのもあってかなり重量バランスが悪いのだ。国内マークIIIだとさらに、だろう。

GGコアもせっかくなので。こちらはWing Warriors というフリーソフトで(GG版はフォーラムの2ページ目にある)。

openFPGA GGコア

GG Adapterなしでもゲームギアソフトが遊べるようになったのは素直に歓迎したい。


[2023-01-22追記]

NEOGEO Coreはv0.8.1時点ではDarksoft形式にしか対応していない。そのため、以前公開していたNEOGEO Coreの記事に書いていたように、Darksoft形式でROMイメージ販売がされているXeno Crisisで動作を確認した。

それとは別に NEOGEO Classics Complete Collection から入手できるホワイトROMをフォーマット変換できることがわかったのでいくつかのソフトはPocketでも遊べるようになった。自分が試した範囲ではMiSTer FPGAでの1/3くらいしか動かなかったが(※)、一部遊べるようになっただけでも十分に価値があるので以下略。

※ もともとMiSTerでも全部動くわけではない

物理配置はマニュアル見ればわかるのでここには書かない。pythonを使ったファイルフォーマットの変更についてもツールのマニュアル見りゃわかることなので以下略。


[関連外部サイト]


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Analogue Pocket Firmware v1.0B released

Analogue Pocket/Analogue DockのFirmware v1.0Bがリリースされたのでさっそく適用してみた。

Analogue OS v1.0b適用後

更新内容はPocketのchangelogDockのchangelogをリンクしておくのでそちらを見て欲しい。PocketからDockのFirmwareも更新できるようになったのは地味に嬉しい。

ゲームギア的にはあまり影響のない更新内容だったが、まぁ適用した方がいいだろう。なお、GGアレスタIIのあれはそのまま。些事ではあるけど一応確認はしたよという意味で。


2022-02-13追記

v1.0BでMaster Gear Converter類を使用してSEGA Master System版SAGAIAを遊んだときの動画をせっかくなのでリンクしておく。


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Analogue Pocketの備忘録

FPGAを使用したゲーム機作りに定評のあるAnalogueのゲームボーイシリーズ互換機 “Analogue Pocket” 一式が届いた。ゲームボーイの互換機といいつつ、別売りのカートリッジアダプタ(Game Gear Adapter)でゲームギアソフトも遊べて、自分はその用途目的で購入している。

Analogue Pocket + Analogue Dock + Game Gear Adapter

注文したのは2020年8月なので、約1年4か月待ったわけだがAnalogueらしく、見た目がよい上に触ると満足感の高いものだった。

Analogue Pocketはゲームギア実機が将来的に使えなくなったときの予備機として買ってるわけで、実機との比較をせっかくなので。

Analogue Pocketをゲームギア実機と並べた図

Analogue Pocketの液晶は本当にすごく綺麗だけど、こう並べるとサイズ的なメリットは特にないのがわかる。ただ、GGLCDを経験してなければこの画質は感動ものだと思う。そしてプレイ感はさすがにFPGA機だけあって本当によい。

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Analogue Super Ntの備忘録

AnalogueによるスーパーファミコンのFPGA互換機 “Super Nt” が届いたので、どんな思いで買ったのかと各種設定などを備忘しておく。

Super Nt付属品 (ゲームギアミクロはものさし)

なお、コントローラーは別売りで、事実上標準の8BitDo SN30が売切れているのでSFC純正を新品で購入した。

普通にテレビにHDMI 1080p接続するもよし。

Super Nt テレビへのHDMI 1080p接続例

ブラウン管モニタに接続するもよし。

Super Nt ブラウン管モニタへの720p接続例 (HD-SDIコンバーター使用)

ブラウン管への接続はいつもの720p HD-SDI変換で。Analogue DACを使うのも、480pをPortta HDMItoComponentで色差変換するのでもいいというか、そちらの方が4:3の画面をフルに使えるメリットもあるのだが、運用の手軽さ、ラグ、画質のバランス的にうちではこの使い方が中心になりそう。稼働率高くならなそうなハードこそ運用の楽さが重要なのだ。

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Analogue Nt mini Noirリリース

MEGA SgなどのイカすFPGA互換機を出しているAnalogueのFC互換機「Nt mini Noir」が届いたのでメモを残しておく。

Nt mini Noir一式 + RGC SCARTケーブル(ゲームギアミクロは大きさ比較用)

仕様や機能は公式サイトやマニュアルを見てもらうとして、届いてからまだあまり触れてない時点での感想だけ。

[良い点]

  • アナログとデジタルの同時出力ができるため、上記Retro Gaming Cables製SCARTケーブル (JP21機器で使うにはSCARTtoJP21変換コネクタが必要)にてCRTに240p接続でゲームをしつつ、HDMI 1080pでキャプチャすることができる
  • FPGAの特徴でもある遅延のなさ
  • 付属8BitDo N30コントローラの使いやすさ
  • 日本仕様のファミコンカセットも欧米仕様のNESカセットもそのまま使える
  • NTSC/PAL両対応
  • AV仕様ファミコン/純正NES用のコントローラも使える

などがある。Jailbreak版Firmwareを使うとMDやSMSなどを遊べるようになったり、FC/NESソフトをSDカードから起動できるようになったりするようだが、セガ系はMEGA Sgで間に合ってるので、とりあえずは公式Firmwareを使うつもり。

ファームウェアは12月15日の時点で工場出荷時のv1.0からv1.1に上がっており、自分はすでに適用している。

Nt mini Noir Firmware v1.1

ファームウェアを更新すると、設定が初期化されるので、設定内容は事前にメモしておいた上で再設定するしかない。

[私的更新内容メモ]

  • Setting > Video > Advanced Mode チェックオン > Buffer & DVI Modes で Zero Delay にチェック
  • Setting > System > Menu Oputions > Skin で Japanにチェック(設定変更しているかの目印)
  • Setting > System > Hotkeys & Controllers > Reset Hotkey で、リセットショートカットを「Select + Start」に変更
  • Setting > System > Hotkeys & Controllers で Swap Confirm/Cancel にチェックを入れて、決定/キャンセルを入れ替え

その他、ショートカットをメモしておく。

[ショートカット]

  • リセット: ↑ + Start + Select + B + A (自分はSelect + Startに変更)
  • メニュー表示: Home または ↓ + Select (オフも同じ)
  • メニュー表示オフ: Select
  • 電源オン: Select + A長押し

このところ仕事の関係で帰りが遅いのと、12月17日にアストロシティミニが出た関係でしばらくは余り触れないのでいったんこれで公開しておく。そのうち更新するかもしれない。


[2021-02-23追記]

公式firmware Ver.1.2がリリースされている。あれこれ修正されているのでとりあえず適用してみた。あと、設定メモにナビゲーションパスを入れた。


[2021-06-06追記]

8BitDo N30 2.4g NtのFirmwareが4月末にv5.01に更新されていた。遅延が少なくなっているので上げた方がよい。

Firmware v5.01の更新内容は以下。

1.Fixed connectivity issue for some controllers.

2.Fixed latency issue for some controllers.

https://support.8bitdo.com/#data_history_n30_2-4g_nt

[2023-05-05追記]

公式firmware Ver.1.3がリリースされている。2年2か月ちょいぶりの更新だけあって盛りだくさん。最終版になるかもなのでとりあえず入れておいた方がいいと思う。

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Mega Sg Cartridge Adapter Setについて

MEGA Sgのオプション「Mega Sg Cartridge Adapter Set」の再販がされたので8月7日に注文し、8月13日に届いたのでメモを残しておく。

Mega Sg Cartridge Adapter SetをMEGA Sgと

2月に発売されたときは、発売日の朝には既に売切れていて、そこから半年待ったわけだが、以下のようにかなりいい感じ。

まずはゲームギア。

MEGA Sgでゲームギア
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Analogue DACの備忘録

MEGA Sgなどを出しているAnalogue社から”Analogue DAC“なるDigital Analog Converterが発売されたので備忘しておく。

まず、この製品で何ができるかだが、大きくわけて以下の二つである。

  • MEGA SgおよびAnalogue社の他のハードをブラウン管モニタに接続する
  • MEGA Sgでスーパー32X(GENESIS 32X/MEGA DRIVE 32X)を使用する

標準でついてくるのは下記写真のとおり。付属のUSBケーブルはMEGA Sgへの電源供給用で、これによりMEGA SgとDACとで1つのACアダプタで済むようになる。

Analogue DAC標準品一式

上記のように標準付属品の中に32X用のケーブルは含まれていないので、別途用意する必要がある。こちらはRetro Accessにて購入できるし、配線は公開されているので他の手立てでもよいだろう。

実際にブラウン管モニタに繋いだ様子は以下の通り。下記モニタはSD/HD両対応なのだが、DACからは15kHz固定で出力されている模様。

DACを繋ぐとMEGA SgのSettingsの項目が少し変わって、出力設定やリージョン周りが弱くなるので注意する必要がある。

具体的にはDAC使うとHardware > Auto Region Detectionがデフォルトオンなのだが、そのままだと本体GENESIS扱いされてしまうので、自分的にはオフがいいかなと。DACなしのときにできたデフォルトリージョン設定が見つからないし。

あと、SG-1000/SC-3000時代のゲームを遊ぶ場合、Original TMS9918A Paletteの設定もし直す必要があった。

MEGA SG + Analogue DACでの全機種用ソフト

あと、Power Strike IIを50Hzのテンポで遊ぶのできなくなってるような。と、HDMIモニタ/TVに接続しているときと比べて出来ないことがちょこちょこあるけど、やっぱりCRTでの快適さはよい。REGZAやI・O DATAの液晶モニタがいくら低遅延で液晶としてはゲーム向きだといっても差ははっきりと感じる。

すでに記事にしているように、今月のサンダーフォースIII(JP, Mania)の定期プレイはノーミスクリアできているようにプレイ感は非常に良い。

なお、参考までにMEGA Sgをブラウン管モニタに繋ぐ方法はAnaloge DACを使うだけではなく、色々な方法があることは付記しておく。MEGA Sgを常時こう接続しているわけではないが、HDMI to HD-SDIコンバータを使ってのCRT接続も快適に遊べることは確認している。

MEGA Sg → HDMI to HD-SDIコンバータ → ブラウン管モニタの場合

そして、HDMI to HD-SDIコンバータではブラウン管接続できていたメガドラミニをAnalogue DAC経由で接続してみたが、残念ながら映らなかった。試していないが、他の非Analogueハードも同様だと推測される。


2020-03-10追記

Retro AccessからAnalogue DAC to 32Xケーブルが届いたので付記する。

接続は以下のように、DACからの映像と音声を合成した上で32XのIn端子に接続し、スーパー32XのOut端子からアナログRGB 21ピンケーブルなりを使う接続する。いまどきのHDMIなモニタ・テレビに接続したい場合は本サイトを参照すればよい。

MEGA Sg + Analogue DAC + スーパー32X

なお、手持ちの32Xソフトをすべて試してみたが、 SPIDER-MAN WEB OF FIRE以外はすべて問題なく動作した(2021年2月にリリースされた MEGA Sg Firmware Ver.4.8でWeb of Fireも対応しました)。といっても序盤面を遊んだだけなので、そこは留意して欲しい。クリア直前に不具合が起きたとか言われても困るので、あとは自分自身で試してみてくれってことで。

なお、上記は実カセットで動作させた場合の話である。全部を試したわけではないが、MegaSDからだと32Xソフトの起動は不安定だった。また、MegaSDのメガCD/SEGA CDソフトが起動できなくなるので、32X CD版Night TrapをMEGA Sgで遊ぶことは残念ながらできなかった。

Mega EverDriveからの32Xソフトは安定して動いた。


2020-08-13追記

Mega Sg Cartridge Adapter Setが届いたので、ゲームギアソフトをMEGA Sg + Analogue DACで14インチのCRTに繋いでみたが、非常にいい感じだった。個人的にギアのゲームは大画面よりこのくらいの方がいいと思う。

MEGA Sg + GG Adapter + Analogue DACでのゲームギアソフトプレイ

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ゲーム雑感(家ゲー(セガハード)) 環境整備

MEGA Sgの備忘録

海外Analogue社によるメガドライブ/GENESISの互換機「MEGA Sg」が発売されて約1か月たった。事前予約していたので発売日である2019年3月25日に受け取り、活用していたが、なんとなくでここの記事にしてなかったので書いておく。

赤枠内がMEGA Sg本体および付属品

MEGA SgはFPGAによりハードを再現しているのが特長である。これにより、2019年3月時点で販売されているソフトウェアエミュレータによる互換機よりも遅延の少ないのがメリット。ゲーム、音の再現度も高く、HDMI接続でいまどきのTV/モニタに繋げるなら、実機以外ならこれで決まりと言っていいレベルの出来。なお、メガCDソフトはメガCD実機に接続することで遊べるし、スーパー32Xにも後日発売された Analogue DAC を利用することで追加対応した(別途32X実機が必要)。

付属のSMSコンバータを使用すれば、海外 SMS(SEGA Master System) 用ソフトを遊ぶこともできる。リージョンをEUにすれば50Hzのテンポになるし、ハードウェア設定から解像度・周波数を変更すれば、本当の50Hzにすることもできる。

付属のSMSコンバータ

国内用セガ・マークIII/マスターシステムおよびSG-1000/SC-3000用ソフトについては、 ギアコンバーターなりを使えばよい(※)。 全機種用ソフトは、セガ・マークIII/マスターシステム実機だとカラーパレットの問題が起きるが、MEGA Sgでは対応されている(注1)。また、FMサウンド・ユニット対応ソフトの場合、MEGA Sgの設定によりFM音源でならすことも、PSGで鳴らすこともできる。

※ その後Analogueから「Mega Sg Cartridge Adapter Set」が発売されており、そちらの方がスタイリッシュかつ、ゲームギアにも対応しているのでよい


2019-07-01追記
注1.firmware Ver.4.5からデフォルト設定ではカラーパレットがセガ・マークIIIで全機種用ソフトを動かしたときのものに変わってしまった。ただ、以下オプション設定にて変更できる。この設定はSG/SC用ソフトを起動している状態でないとできないので注意する。

Settings > Video > Advanced mode > Extra features
Original TMS9918A Palette のチェックをオン


ゲームギアについては2019年4月23日現在の最新ファームウェア Ver.4.4では対応していなかったが、2019年11月にリリースされたVer.4.7では対応している。

とりあえず今月のサンダーフォースIIIサンダーフォースIVの定期プレイはMEGA Sgのお試しプレイを兼ねることとなった。動画サイトにも上げているので、気になる人は。