Analogue Pocket/Analogue DockのFirmware v1.1-betaが2022年7月30日にリリースされている。
自分は同日に適用しているが、重要な更新が入っているのでメモを残しておく。
自分的に大きな更新箇所は以下。詳細な更新内容は公式のPocket のchangelogを参照して欲しい。
- openFPGA 追加
- ステートセーブ・ロード機能の性能アップ
後述するが、最初のopenFPGA機能の追加が大きい。これにより、Analogue PocketをポータブルMiSTer(Lite)的に使えるようになった。対応コアはまだ少ないが、MiSTerで各種コアを出している方々がopenFPGAに移植してくれることに期待したい。
ステートセーブはmicroSDに全ゲームで合計128か所保存できるようになった。Memoriesからアクセスできる。
あと些事ではあるが、v1.0から続いていたGGアレスタII起動時のセガロゴが欠ける問題は解消したのも個人的には嬉しい。
openFPGAにより、JB FirmwareでなくともAnalogue公式ではないコアを使えるようになった。具体的には、SG-1000やNEOGEOなどのコアがMiSTerから移植されたことで、Analogue Pocketで遊べるソフトが増えている。
ただし、ソフトはROMイメージで用意する必要があるのは要注意。各種ダンパーを用意するなりして合法的な(ホワイトな)ROMのみ扱うようにして欲しい。いまなら レトロフリークカートリッジアダプター + RetroFreakDumper + USB延長ケーブル (+レトロフリーク用ギアコンバーター)があればレトロフリーク対応ソフトはカバーできる。
あと、海外のインディーズゲームによくあるROMイメージで販売されているゲームやHomebrew Gamesなどもどんどん活用していきたい。
2022年8月14日現在、こちらが把握している対応コアは以下。
(追記 下記Webページで現時点の対応コアを確認できる。Genesis(メガドライブ)やNES(FC)、SNES(SFC)なども対応している。
Analogue Pocket | openFPGA Cores Inventory (joshcampbell191.github.io))
セガ系は3機種とも試している。
SG-1000コアはパレットもちゃんと対応している。拡張子が “sg” 小文字でないといけなかったのだけは注意したい。
SMSコアはこんな感じ。Flight of Pigarus というフリーソフトで確認。
マスターシステムソフトはAnalogue公式のPocket用GG Adapterとマスターシステムコンバーターを使うなり、EverDrive GG X7を使うなりしても遊べるのだが、openFPGAを使った方がアクセスが楽だろう。というかPocket用GG Adapter + マスターシステムコンバーターはPocketが縦型なのもあってかなり重量バランスが悪いのだ。国内マークIIIだとさらに、だろう。
GGコアもせっかくなので。こちらはWing Warriors というフリーソフトで(GG版はフォーラムの2ページ目にある)。
GG Adapterなしでもゲームギアソフトが遊べるようになったのは素直に歓迎したい。
[2023-01-22追記]
NEOGEO Coreはv0.8.1時点ではDarksoft形式にしか対応していない。そのため、以前公開していたNEOGEO Coreの記事に書いていたように、Darksoft形式でROMイメージ販売がされているXeno Crisisで動作を確認した。
それとは別に NEOGEO Classics Complete Collection から入手できるホワイトROMをフォーマット変換できることがわかったのでいくつかのソフトはPocketでも遊べるようになった。自分が試した範囲ではMiSTer FPGAでの1/3くらいしか動かなかったが(※)、一部遊べるようになっただけでも十分に価値があるので以下略。
※ もともとMiSTerでも全部動くわけではない
物理配置はマニュアル見ればわかるのでここには書かない。pythonを使ったファイルフォーマットの変更についてもツールのマニュアル見りゃわかることなので以下略。
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