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環境整備

RetroTINK-5X Pro Fw.Ver.2.69(beta)

RetroTINK-5X Proのbeta版Firmware Ver.2.69がRetroTINKのDiscord(※)からリンクされているので、さっそく試してみた。

※ MikeのTwitterアカウント参照

experimental Firmware Ver.2.60からの違いは以下。

  • リモコンで値変更をするとき、ボタン押しっぱなしが利くようになった(大きく値を変更するときに何度も押す必要がなくなった)
  • Output Resolutionに超低遅延である1080p(Min-Lag)モードが追加された。240p/480i/480pがソースのとき限定
  • iPad用に2048 x 1536pの解像度が追加された
  • 2560×1440や4Kなどのexperimentalな解像度についてはOSDからAdvanced Resolutionオプションを選ばないと画面表示されないようになった

自分的に一番大きな変更点は1080p(Min-Lag)モードで、昨日はこれを軽く試していた。

まずはRT5X-Proで一番標準的な1080p(Fill)と止め絵で比較。アスペクト比がわかりやすい240p Test SuiteのMonospaceから。1080p(Fill)ではH.Samplingをメガドライブの320解像度のゲームを最も忠実にできるGen320にしている。

1080p(Fill), Gen 320, Frame Lock, SDTV LPF:Light

1080p(Min-Lag)でもMonospace。Min-LagモードではH.SamplingはGeneric 4:3/16:9しか選べなかったが、アスペクト比的には大きな問題はないことが確認できた。ただし、240p Line 4xなので1080p(Fill)時より少し表示が小さくなっている。

1080p(Min-Lag), Generic 4:3, Frame Lock, SDTV LPF:Light

次に240p Test SuiteのColor Bleed Checkで滲みをチェックした。

こちらも1080p(Fill), Gen320から。

1080p(Fill), Gen 320, Frame Lock, SDTV LPF:Light

1080p(Min-Lag)でも。

1080p(Min-Lag), Generic 4:3, Frame Lock, SDTV LPF:Light

ここはRT5XはFw.2.69時点でもGeneric 4:3/16:9はYUV4:4:4ではないので滲みが発生しているが、Min-Lagモードはあくまで低ラグを追求した割り切りモードなのでしょうがないとしか今は言えない。V Size, V Positionの変更も含めてこのモードのときのみ設定変更に制限がかかっている箇所もあった。

ラグはTime Sleuth Display Lag Testerで測ったが、本当に優秀。下記はTime Sleuth Display Lag Testerを240pにしてPortta HDMI to Component → RetroTINK-5X Pro → IO Data LCD-GCQ321HXDB(Gameモード, Thru on)での測定値。1080p(Fill)を0としたときの相対値で記載している。

ここまでくると、RetroTINK-5X Proに対するRetroTINK-2X/RAD2Xの数少ない利点だった箇所もほぼなくなるかなと。ただ、OSSC Ver.1.6(Line 5x, 1600×1200)だと同条件で-4.02msでかつ4:4:4であることは付記しておく。

なお、Discord外へのリリースも来週予定しているとのこと。

いつものセガハード4機種での回帰テスト結果は近日中にここに張り付けておく予定……だったが、4月19日にFw.2.70が正式リリースされたためなしに。


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