カテゴリー
環境整備

ラグテスターを使用してのディスプレイ表示遅延検証

VideoGamePerfection から Time Sleuth Display Lag Tester を購入したので、この週末は手持ち機器で色々テストしていた。いずれ本サイトにまとめるつもりだが、草稿をここに書いておく。

なお、Time Sleuth Display Lag Tester はFirmwareの更新をすることで240p出力もできるので、USB Blaster Programmerの互換品を購入して7月11日~7月12日に結果を更新している。

テストは下記画像のように、テスターからHDMI出力された映像(白枠点滅)をモニタ/TV上から直接テスターの受信部分で読み取って、Excelブックにメモしておくというやり方でおこなっている。白枠はTop/ Middle /Bottomの三か所に表示されるが、自分はすべてMiddleのみを記録して比較した。

テストの仕方

まず、CRTから。

手持ちブラウン管モニタでのラグテスト結果(背景色が薄青のセルは6月7日測定値)

手持ちブラウン管機器では以下を確認できた。

  • 同じモデルのサイズの違いで差がないこと
  • HD管とSD管で差がないこと
  • VGA変換とコンポーネント変換で差がないこと
  • アナログ変換(VGA、コンポーネント)とデジタル変換(HDMI to HD-SDI変換)とで差がないこと

なお、Topで測ると各解像度で微妙に異なるが、0.15~0.4ms程度だった。

次に液晶モニタを。

手持ち液晶モニタでのラグテスト結果(背景色が薄青のセルは6月7日測定値)

手持ち液晶機器の以下を確認できた。

  • IO-DATA LCD-RDT242XPB はIPSパネルだが同時期のTNパネルのBenQ RL2460HTより高速かつ受入解像度が多め。ただしインターレースには弱かった
  • LCD-RDT242XPBは480pに強いのでRetroTINK-2X, RAD2Xと最高に相性が良い
  • BenQ RL2460HTは格闘モードやFPSモードにすると、標準モードよりも表示遅延が増加した(なんだよそれ……)
  • REGZA BM620XでRetroTINK-2XやRAD2Xを使うなら、mClassicで2560×1440にスケーリングした方がラグが小さくなるのでよい
  • Pixio PX329はVAパネルだし、ゲーミング能力にはあまり期待していなかったが、3年前に最速と言われていたモニタより優秀だった
  • OSSCはやはり優秀
  • ゲーム機側で出力解像度を選べる機種の場合、インターレースはなるべく避けた方がよい
  • OSSC + mClassicやRetroTINK-2X + mClassicはPCモニタのときに本当に優秀だが、4K REGZA相手のときは4ms近くロスが出る(それでもフレームマイスターよりは優秀)
  • RGB/コンポーネント・D端子接続できる機器の場合、XRGB-mini FRAMEMEISTERは今となっては以下略。もともとノンインターレース、インターレースの切り替えが苦手なのでサターン・プレステ世代が苦手な機器だが、入力ソースがインターレースのときに特に遅くなることがわかったのでドリームキャストやプレステ2世代にも向いていないことがわかった(480p接続ならまだまし)。コンポジット・S端子接続する機器はRetroTINK-2Xの方が安価で高速なので以下略

実際に試してみなければわからないが、4Kレグザでの今回の結果のように480pの入力ソースをmClassicなりで2560×1440以上にスケーリングした方がトータルで速くなるのは、4Kモニタ、WQHDモニタは同じ特性のものが多いと予想。手持ちREGZAは4K対応なので、本当は3840×2160にスケーリングしたかったがmClassicは1080p 30fpsでないと4K映像にできなく、1080p 60fpsは2560×1440までしかできないので、今回のテストはこうなっている。

HDMI to VGAの方がHDMI to YPbPrよりも0.5ms早い結果が出ているが、ブラウン管のときは同じだったので別の色差変換機器でも試してみたいところ。RetroRGBでZero-Lag Converterとして紹介されている 別のHDMI to YPbPr Converter が本当は欲しかったのだが、日本に出荷してくれなかったので今回はテスターのサイトで紹介されていたWiistar HDMI to Female YPbPr RGB 1080P Component Videoを使用した。
(2020-07-25 Portta HDMI入力 to アナログ コンポーネント RGB YPbPr 変換アダプター R / L オーディオ コンバーター 1080I でのテスト結果を追加した(CRTのみ))

HDMI to VGAは同じくRetroRGBで紹介されていたPortta HDMI to VGA Video Converter Adapterは日本に出荷してくれなかったので、テスターのサイトで紹介されていた Rankie HDMI to VGA変換アダプター を使用している。720pに対応してなかったのは正直がっかりなので、いずれ別の機器も試してみたい。
(2020-07-23追記: Porttaのも同様だった。テスト結果をCRTのみ追加した)

あと、”TVゲーム”とはいうけれど、ラグの小ささに重みを置く場合はPC用モニタの方がビデオゲームを遊ぶのに適しているし、一台はゲーミングモニタあった方がガチな人にはいいと改めて思った。REGZAのゲームモードもかなりがんばってはいるのだが。

キャプチャユニットのパススルーモードに遅延がないかも検証。

手持ちキャプチャユニットのパススルーラグテスト

マイコンソフト XCapture-1とIO-DATA GV-HDRECのパススルーは信頼できるものであることを確認できた。なぜこれを確認したかというと、OSSCを240p 5xキャプチャできるユニットで、パススルーに数フレームラグのあるものがあると聞いたからだ。

あと、表には入れていないが、HDMIセレクターに遅延がないかも確認した。手持ちの物理スイッチ式のHDMIセレクターはZEROラグだった。

[関連サイト]


2020-06-15追記

RetroRGBの人がTime Sleuth Display Lag Testerを使ったコンバーターのラグ比較動画を作っているので、そちらも参考になると思う。


2020-07-12追記

USB Blasterが届き、Time Sleuth Display Lag Tester の出力解像度を工場出荷時の{480i/480p/720p/1080i/1080p}から{240p/480i/480p/720p/1080p}に変更したので、240pぶんを追加検査した。また、上記変更をしたら、計測値が0.5ms以内ではあるが初回時と変わった項目があったため、なるべく測り直している(やたらと手間がかかった……)。

2020年7月現在で応答速度や低内部遅延を売りにしている下記モニタの実測値知りたいので、Time Sleuth Display Lag Tester で測った人がいたら教えて欲しい。

  • Pixio PX5 HAYABUSA2
  • Pixio PX279 Prime
  • Acer VG240YSbmiipx
  • ASUS VG258QR / ASUS VG278QR
  • I-O DATA EX-LDGC242HTB / EX-LDGC271TB
  • I-O DATA LCD-GCQ241XDB / LCD-GCQ271XDB

2020-10-23

Time Sleuth Display Lag TesterでAcer VG240YSbmiipxとI-O DATA EX-LDGC241HTB2を測った人がいたのでリンクしておく。

「1msの超高速応答」を謳っているAcer VG240YPbmiipx(TN)より、公称応答速度5msのPixio PX329(VA)の方がそんなに差がないとはいえ低遅延という現実(※)があるから、メーカーの出す数値は当てにならないんだよなぁ。
※ 少なくともクラシックゲーム機を遊ぶときの60fpsでは

Pocket