期待していた RetroTINK-4K が、2023年12月10日に発売されたので即注文。12月23日(土)に受け取って使い始めている。
基本は本サイトの “RetroTINK-4Kについて” がうちでの正の文書だが、この記事には初期Fw.v1.0-1.1.0の時点でのメモや本サイトには残さない雑記的なことも含めてメモを残しておく(しばらくはちょこちょここの記事を更新すると思う)。
とりあえず注文したときからのXのポストもリンクしておく。スレッドを見ていくと本サイトの方にまだ書いていないこともあったりする。
いつものセガハード4機種でのテスト動画をリンクしておく。
手持ち横画面アーケード基板での一面番長も。
手持ち縦画面アーケード基板での一面番長も。
非セガハード3機種も。
RetroTINK-2X Pro、RetroTINK-5X Pro、OSSC Proとの大きさ比較。左下のRT4Kが一番大きい。
Time Sleuth Display Lag TesterでRetroTINK-4Kの表示遅延は横は添付画像、縦は240p, 480i, 480p, 720p, 1080pで測っておいた。
具体的な数値をWebに上げるつもりはないが、1080p60出力だとラグの少ない順に OSSC Pro < RT5X(Fw.3.0) < RT4K だった。この中だとFHDでは一番ラグが多いのがRT4KではあるけどだいたいOSSC Proと比べて2ms増える程度なので十分に優秀。4Kテレビ・モニタだとRT5Xと逆転することも多いと予想する。
RT4KはHDMI入力端子があるため、プレステ4やNintendo Switchなどの1080p出力を4K(2160p)化することもできるのだが、この機能を使った方が良いかは使うモニタ/テレビの性能によるとしか言いようがない。その辺は 4K Gamer Pro のときに書いていることとかぶるのでここでは深くは書かないが、RT4Kを介してミクロにシャープになるのを求めてラグが増えるのを良しとするかどうかってことになる。
実際、うちの手持ちREGZAだと1080p映像を直接繋げたケースとRT4K経由で4K出力したケースとをラグテスターで比較すると後者の方は約1.5msラグが増えていたのでSTG/ACTのようなリアルタイム性の高いゲームを遊ぶときに自分ならその選択はしないし他の人に勧めたりもしない。繰り返しになるが、ここは4Kテレビ/モニタの内部スケーリングの性能によるので一概には言えないというだけの話。内部スケーラーの性能が高いテレビ/モニタを使っている場合でも1.5ms程度のラグ増加よりもミクロにでも映像がシャープになる方を好む人はRT4Kを介せばよい。
メガドラミニのような各種720p出力の機器でもRT4Kを介して4K化するとうちのREGZAだと1.2ms前後ラグが増加したが、こちらの方が映像的な効果は大きいことが多いはずなので自分の環境で試した上で秤にかけて好きな方を選べばよい。
アーケード基板についてはまだ軽くしか試していないので、このブロックも随時更新していく予定。
とりあえず手持ち基板で同期がらみの問題が一番おきやすいジャレコのぶたさんはクリアまで遊べた。ただ、最初つぶれて表示されたのでAdvanced Settingから調整する必要があった。まぁただ自動調整できるのでそんなに手間ではなかった。
あと基本Gen Lockで遊べるのだが、面の合間に一瞬暗転することがあったので、Triple Bufferの方が堅い感じではあった。
手持ちの中では比較的同期がらみの問題がおきやすい、レイフォース(F3)、マスタッシュボーイ、サンダーフォースACなんかも軽く試した範囲ではOKぽかった。
ただ、マスタッシュボーイもぶたさんと同様につぶれて表示されたので、Advance Settingから自動調整した。
一応手持ち全部調べるつもり(まだ1/4程度しか調べていない)。
解像度切り替えは定番の240p Test Suiteで240pと480iを切り替える方法でテストしたがRetroTINK-5X Proと同程度に感じた。Triple Bufferなら瞬時に切り替わるし、Frame Lock/Gen Lockだと一瞬暗転する。
RT4Kで提供されているプロファイルは別の入力ソースや別の解像度でも使えるが、出力解像度を変えたときPHAボタン一発でオートキャリブレートでいい感じにPhaseを調整してくれるのが本当に凄いと思った。便利すぎる。
Gainのオートキャリブレートで明るさの自動調整もできる。こちらは240p Test Suiteがある機種だと本当に簡単にできる。マスターシステムの240p Test Suiteとかこの機能がなかったら出ていることに気付かなかったかもしれない……。
ここまでRT4Kを試した中で一番気に入っているのは4K出力ではなく、BFIを入れた1440p120モードをFrame Lock/Gen Lockでできることである。これにHDRをオンにした上でShadow MaskとScanlineを入れると液晶モニタ上でかつてなくいい感じの映像になった。これはPost Effectが微細であるため自然に立体感が向上しているという静止画的な意味だけではなく、プレイ時の映像の滑らかさ、残像感のなさが大きいのだ。
ただ、残念ながらこれを動画で示すことが現時点での動画サイトの仕様上できないので実際に試して欲しいとしかいえない。
[2024-01-07追記]
2024-01-04にFirmware v1.0.4、2024-01-07にExperimental Firmware v1.0.5 と v1.0.6 がリリースされている。更新内容はchangelogを見ればよい。
[2024-01-09追記]
Experimental Firmware v1.0.8 がリリースされている。更新内容はchangelogを見ればよい。
[2024-01-11追記]
Experimental Firmware v1.1.0 がリリースされている。更新内容はchangelogを見ればよい。(2024-01-13には正式版扱いしてよいとDiscordに書かれていた)
v1.1.0からMiSTer FPGA各種コアから送られてきたメタデータをもとに自動スケーリング、自動クロッピングがされるようになった。
とりあえずここまで。最初に書いた通り、しばらくはRT4Kについて本サイトに載せる前のメモはここに残していくつもり。
[関連文書]