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ゲーム四方山話

プレミアソフトを買うことを批判する人たちに対する違和感

いにしえのセガBBSの頃から「プレミアがついているから」とか「パケ絵が可愛いから」とかでゲームを買う人を批判する人がいるのだが、それに対してずっと違和感をもっていた。自分自身はそういう選定理由でゲームを買うことはないので第三者の立場から。


 

買う理由で批判する人はたいてい「そういう人がいるから値上がりするんだ」って言うのだが、客がご大層な理由で買ってようが、つまらない理由で買ってようが店が値上げする引き金には変わりない、古物商というのはそういうものだろう。店は誰かのための無料倉庫ではないのだから一定の値段を維持する義務などないし、見知らぬ誰かのためだけにビジネスをしているわけではないだろう。また、プレミアがつくことで買取値の上昇を推察し、自宅で死蔵させているソフトを市場にまわす人が増える効果もある。売買ともに価格設定は彼らなりのノウハウに基づいているはずなのだ。

そして、「値上がりするから」の類の理由で批判する人たちは定価以下で買えるときに買わなかったというチャンスを逃した責任を他人に転嫁しているように見えるのも個人的にはアレ。また、法的にも倫理上でも問題のない他人の消費行動に対して文句をつけるのは行動心理学的には嫉妬心が主な原因であると見るのが自然だと思うし、そう判断する人もよくいるのだが、本人はそう自覚していないことがほとんどなのもアレ。

そういう人たちはよく「相場全体が上がってしまい遅れて興味を持った人へのハードルが高くなる」とか、もっともらしい弊害を言っていたりもするのだが、たかがゲームのことで個人に相場全体のことを考えて「どうしても遊びたい」という気持ちを制御しろというのはおかしな話に思える。そんな思想統制された息苦しい社会を望んでいるのか、胸に手を当ててよく考えて欲しいものだ。

また、「そんなの以前はワゴンで売られていた。プレミア価格で買う奴の気がしれない」というパターンで批判する人もいるが、今現在その値段で売ってないのだからしょうがないだろう。もし当時の値段で今も売っている店を知っているのなら教えてやればいい。また、価格と価値が見合うかは第三者が決めることではない。「ゲームを安く買うのもゲームの内」などという考え方の人もいるようだが、それが普遍的な考え方だとは思えない。

ただ、「プレミアついているくらいだから面白いんじゃ」ということで買った人が「値段の割に大したことない」とWeb上で叩くような流れもさんざん見てきているので、それを面白くなく思う気持ちはよくわかるし、それを防ぎたいと思う気持ちも理解できる。だけど、買う理由を叩くのはピントがずれていると思う。

けっきょく、ゲーマー的にはゲームを買ってからどう遊ぶかが重要で、選定理由は些事だと思っている。ゲームなんて娯楽なんだから「ちょっと気になったから買ってみる」で十分に立派な購入理由であろう。そして気になるきっかけなんて千差万別でたいしたものじゃなくて当たり前だとも思う。「プレミアがついているから」とか「パケ絵が可愛いから」も「ちょっと気になった」の一種でしかない。ゲームを買うのに何かご立派な理由が必要だとは思えない。

……と、ここまではセガBBSに参加していた頃からずっと思っていたことであるが、最近はこの続きがあると感じている。その話は後編で。

後編:レトロゲームブーム いきすぎたプレミアムの終りに

余談だが、日本で”プレミア”という言葉は、たいていは「プレミアム(premium)」の誤用で使われている。「初演」「最初の」という意味の”プレミア(premiere)”という言葉がある以上、本来プレミアムの”ム”を略してはいけないとは思うが、もう手遅れなので便宜上当weblogでも”プレミア”という表記を使っていく予定。

[参考]
「プレミア」と「プレミアム」の違いは?

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