OSSC Pro Fw.v0.81 released

OSSC Pro Firmware v0.81 が2025-11-24にリリースされている。

更新内容はchangelogを読めばよい。

  • Robustness fixes
    ** SD card corruption and freezing issues resolved
    ** Csync output AND-type implementation added as default
    ** ADV7280 comb filter config setting corrected
  • Support for custom Lumacode palettes added
Release v0.81 · marqs85/ossc_pro

公式のアナウンスもリンクしておく。

OSSC Pro Firmware version 0.81 has been released!This is mainly a maintenance release to hopefully fix SD card corruption issues, though there are a few new features here too, including custom lumacode palettes. Get the full details and download link here:- videogameperfection.com/forums/topic…

Matt Buxton (@videogameperfection.com) 2025-11-23T20:34:17.567Z

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RetroTINK-4K Firmware v1.9.6 released

2025-11-04にRetroTINK-4K Firmware Ver.1.9.6 (正式版)がリリースされている。

修正内容はChangelogを見ればよい。かなりもりだくさん。

Changelog:

  • Added “Smooth I/P” to enable nearly seamless and glitch free 240p <-> 480i transistions
  • Added “TBC” to the list of sync options: similar to Gen-Lock but with additional filtering and slower convergence
  • Added “Adaptive Triple Buffer” that switches to a buffered 50 Hz mode when the source switches from ~60 Hz to ~50 Hz
  • Added “Target Decimate” to the HDMI Input menu for Analogue and MiSTer use to keep the output pixels within a certain range for CRT effects
  • Added 192 kHz the the list of possible audio ADC sample rates
  • Added a VU meter to the Audio menu to help calibrate audio sources and avoid clipping
  • Added CRT beam simulation to the BFI modes to generate a rolling BFI with control of “phospher” glow and steepness
  • Many thanks to the community for the updated profiles! Check the folders for detailed notes
RetroTINK-4K Release Firmware | RetroTINK Firmware Repository

自分はExperimental FirmwareでVer.1.9.9.1まで都度試しているが、せっかくの正式版リリースなのでSDカードごと入れ替えた上でVer.1.9.6に戻してみた。これはこちらが把握していないプロファイルの最新化をしたかったという意味が大きい。


一つ前の正式FirmwareであるVer.1.6.9 から今回の間の更新で、デフォルト設定ではアーケード版ファンタジーゾーン(SEGA SYSTEM 16A)の同期が合わなくなっていたことが判明したので手持ち全15kHz基板で再チェックしてみたが、悪影響があったのはけっきょくファンタジーゾーンだけだった。うちのファンタジーゾーンはOld Ver.で使っているシステム基板とNew Ver.で使っているシステム基板でリビジョンが異なるのだが、いずもデフォルト設定では同期が乱れ、Wide ToleranceをOnにすると安定したし、Firmware Ver.1.8.3時点だとWide Tolerance : Offでも同期乱れはなかったので手持ち基板の故障ではなく、RT4Kの仕様変更の影響と見るのが自然だと思う。

Wide Tolerance : Onのプロファイルを作成したので、ファンタジーゾーンのときだけそのプロファイルを使う運用で回避する方針。

アーケード基板での同期まわりだと、ドルアーガの塔とドラゴンバスター はVer.1.7.9時点(※)でGen Lockのときに不安定だったのが、Ver.1.9.6では安定するようになったのが好材料。ただ、Ver.1.7.9の時点でFrame Lock/Triple Bufferでは安定していたのでもともと運用回避可能ではあったことは付記しておく。

※ 一つ前の正式版Firmware Ver.1.6.9のときは手持ち基板全チェックはしておらず、RT4KCE購入時にVer.1.7.9でチェックした記録が残っていたのでその断面と比較している

あと、AUX2での強制4:3なしだと潰れるタイトルは手持ちだとマスタッシュボーイ、ぶたさん、スラップファイト、サイドアーム、ワンダープラネットが該当したが、Ver.1.7.9から増えても減ってもいない。

Easy Arcade 2のメモ

2024年7月末に販売が開始された小型コントロールボックス(Supergun)の一種である “Easy Arcade 2” について記事にし忘れていたので、メモだけでも残しておく。

まず、コントロールボックスとはアーケードゲーム筐体(アストロシティやイーグレットIIの類)なしでアーケード基板を使うための道具であり、Easy Arcade 2でプレイ環境を構築する場合、以下のような構成でよい。なお、あくまで基本構成なので、以下を元に各自工夫すればよい。

・基本構成
AC基板 + Easy Arcade 2 (+USB電源 + USBコントローラー) + SFC用RGBケーブル (+ スケーラー) + モニター
(Easy Arcade 2用のケースは必須ではないが、基板の抜き差し時が圧倒的にやりやすくなるので、強く推奨しておく)

Easy Arcade 2 接続例(JAMMA)

Easy Arcade 2本体にJAMMAコネクタがついているので、JAMMA基板は直接使用できる。JAMMA規格前の基板のときは各規格ごとのJAMMA変換コネクタ・ハーネスを使えばよい。電源はUSB PD対応ACアダプタ、コントローラーはXboxやプレステ用のUSBコントローラー、映像出力はSFC用のアナログRGBケーブルが使える。SyncはCSync, Luma, CVBSいずれにも対応しているとのこと。

水平同期周波数(以下HSYNC)が15kHzに対応しているブラウン管モニターがある場合、遊ぶだけならスケーラーは不要である(※)。

※ キャプチャするときにはスケーラーがあった方がキャプチャボード・ユニットの選択肢が広がる

液晶・有機ELモニターは通常HSYNC 15kHzには非対応なので、別途スケーラーも必要となる。15kHz対応の液晶モニターを使う場合、スケーラーは基本不要と考えてよいが、同期信号にクセのある基板のときにスケーラー経由でないと映らないことがあることには注意して欲しい。15kHz対応液晶モニターはブラウン管の15kHzモニターよりアケ基板への対応度が低いと考えてよく、必要以上に期待してはいけないのだ。アイレム、ジャレコの基板はこのあたりの癖が強いものが多いので特に注意したい。

そして、安価なスケーラーも癖のある周波数のときは非対応なケースが出がちである。自分が VSYNCが約54Hzという変態周波数のNMK/JALECO ぶたさんを Easy Arcade 2 + OSSC Proの事例に真っ先に選んでいるのはそこの問題が起きないことを示す意図があったりする。ぶたさんで問題が起きないなら、まぁ他も大丈夫だろうと思うくらいにはぶたさんは色々な映像機器でトラブルを起こしてきたのだ。

このようにスケーラーは規格外の周波数への対応度が高い OSSC ProRetroTINK-4Kを用意しておくのが理想ではあるが、だいたいの基板はもっと安価な製品でも対応できるはずだとは思う。いずれにせよ各種スケーラーでの使用事例がWeb上で紹介されている基板は少なく、自分で試してみないことにはわからないのがふつうであると考えてよい。

“Easy Arcade 2のメモ” の続きを読む

OSSC Pro Fw.v0.79 released

OSSC Pro Firmware v0.79 が2025-08-10にリリースされている。更新内容はchangelogを読めばよい。

VGP公式アナウンスもリンクしておく。

OSSC Pro Firmware version 0.79 has been released:* support for 24Hz HDMI sources added* support for higher framelock/BFI multipliers added* various robustness and timing improvements* Lumacode support for Atari GTIA and Atari VCS addedMore info here – videogameperfection.com/forums/topic…

Matt Buxton (@videogameperfection.com) 2025-08-10T08:57:32.609Z

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Brook製基板を使用したプレイステーション5用アケコンでSTGを遊ぶ

この記事はプレイステーション5(以下プレステ5)用のアーケードコントローラー(以下アケコン)をBrook製基板を使って作ったときの備忘録である。

結論から書くと、Brook Gen-5X Fighting Board を使えばよいということになる。

※ 2025-05-31時点。この後に出る後継製品については関知しない


まず、プレステ5はプレステ4との互換性があり、プレステ4のゲームを遊ぶにはプレステ4用アケコンを使えるのだが、プレステ5用のゲームを遊ぼうとすると「現在のコントローラーではPS5のゲームをプレイできません」となり、ホームボタン以外が効かなくなるのである。たとえば、プレステ5にプレステ4用のアケコンを繋ぎ、(プレステ4版)アーケードアーカイブス グラディウスを遊ぶことはできるのだが、(プレステ5版)ソニックウィングス リユニオンを遊ぶことはできないのである。

これは、プレイステーション5公式ライセンス品を使えば当然この問題は起きないのだが、自分の好みのレバーやボタンに換装する前提となると公式ライセンス品でちょうどいいものが安価には見つからないのが現状である。なので、それを解消するためにBrook製の基板とアケコンケースを使用する方法がプレステ4の頃からそれなりに広まっていたりする。

で、自分の場合2024年7月に HORIのリアルアーケードPro.VX SA(Xbox 360用)をガワにして、Brook P5 PLUS Fighting BoardなるBrook製基板を使い、これによりプレステ5版 時計じかけのアクワリオを遊べるようになっていた。

だが、2025-05-29にソニックウィングス リユニオンを購入したところ、使えない問題が起きた。P5 PLUSは一部格闘ゲーム以外の対応は保証してないとのことで、アクワリオが遊べていたのはたまたまだったってことがわかった。これはBrook UFB-Fusionや、Brook UFB + UFB-UP5でも同様なようだ。

そして、調べたらBrook Gen-5Xはプレステ5にネイティブ対応しているとのことだったので購入し、前記RAPの基板だけ付け替えたところ、無事プレステ5版 ソニックウィングス リユニオンが遊べるようになった。もちろん、アケアカなどのプレステ4タイトルもプレステ5本体では遊べた。

Gen-5XはXbox Series Sでのテストプレイも良好だった。Nintendo SwitchやPCにも対応しているとのことだが、そちらは試していないが、UFB搭載アケコンが別にあるのでいいかなと。

今後、プレステ版はプレステ5用しか出ないのがふつうになっていくだろうから、いい準備ができたってことで。


一応使ったパーツ類も書いておく。ケースは自分は中古のRAPを使用したが、くろまき工房などのものを使うのも当然ありである。レバーもボタンも各自、好みのものを使えばよい。

もともとRAPについていたレバー、ボタン、配線を外し、上記を付けただけ。

以下はP5 PLUSのときの写真だが、Gen-5Xでも同じ。

取り付け後(この時点ではP5 PLUS)

サイドボタンをつけるため、ホールソーを使ったくらいで、はんだ付けも不要で誰でも簡単にできる工作の類だと思う。

連射やステータス表示などの拡張もできるが、自分はやっていない。気になる人は公式サイトを読めばよい。

RetroTINK-4K CE Released

RetroTINK-4K Pro(以下RT4KPRO)の廉価版であるRetroTINK-4K CE(以下RT4KCE)が2025年3月10日(JST)に発売されている。

RT4KCEは750 USDのRT4KPROより$275安い$475であるぶん、当然いくつかの機能は削られているわけだが、低ラグであること、解像度切り替えに対する強さ、アーケード基板などの規格外の映像信号の受付具合などについては自分が実機で軽く調べた範囲ではPROとCEとでおそらく差はほとんどないことがわかっており、ゲーム用途でしか使わない人はCEで構わない人がほとんどであろうという結論でよいかと(あくまで私見)。

なお、RT4KCE発表時点で公式からアナウンスされている機能の差異は以下のとおり。これに$275出す気がある人はPROを選べばよい。

  • No Rotation Support
  • Input Width Limitations: Maximum input source horizontal width is limited to 2048 pixels. (This does not affect MiSTer or other super-resolution sources decimated to a lower effective resolution).
  • De-Interlacing: Linear motion-adaptive de-interlacing only without advanced sensitivity controls; no bob field offset adjustments, no edge-adaptive interpolation. First order field differences only, enhanced motion detection using second order field differences not possible.
  • Inverse Telecine: No support for inverse 3:2 to de-interlace telecine content or to reconstruct 24 fps sources from 60i and 60p. No support for inverse 2:2 for PAL content and reconstructing 30 fps games output in 480i.
  • No IIR Blur Support: Horizontal softening can still be accomplished by using cubic, Lanczos or bilinear soft interpolation filters.
  • BFI: Basic BFI insertion of black whole frames only. No alpha bending or colored insertion.
  • S-Video: No enhanced S-video support. Regular SDP decoder only.
  • XBR Smoothing: Not included.
  • NTSC Composite Video: No 3D comb filtering. Notch and 2D modes only.
  • Auto-Phase Adjustment: Continuous background auto-phase is not available (auto console sample rate detection is still included, but users will need to calibrate and save the phase to their profile during first use). On demand auto phase (by pressing the button) is still supported.
  • OSD Color Depth: Reduced color depth for the banner image from 11 to 6 bits.

(引用元:Holiday 2024 Special: Introducing the RetroTINK 4K CE and More!

なお、PROからCEで安価にできた理由はFPGAのチップを安価にしたからであるため、今後Mikeが新機能を開発したときにPROにしか追加できないとかそういうことが起きる可能性があることは留意して欲しい(あくまで可能性)。

詳しいことはもう少し調べてからにしたいが、この中だとRT4KPROでさらなるデインタレースの向上がされた部分が一部Omitされることになっているのをどう取るかかなと。セガハードメインの人だとここは気にしなくてもいいと思っているが、480iのゲームが重要な人は納得できるまで調べればいいんじゃないかなと(他人事)。

Rotationはもともとスケーラーでするよりモニタを回した方がよく、(無改造な本体で最高画質を求めるときに)Enhanced S-videoが必要になる機種はメジャーどころだとN64, 3DO, PC-FX、あとFM TOWNS Martyくらいだろうし、画質にこだわるならRGB modの方がよく、ここが重要な人がどれだけいるのかと思っている(そもそも標準のS端子入力が悪いわけでもない)。他もゲーム用途というより昔のビデオをPCに取り込むときの設定だったり、スーパーこだわり設定だったりでOmit候補としてMikeが優先度高くしたのも妥当な印象。まぁここは安価にすませたい人が自分で調べるところだろう(要約:俺に聞くな)。

“RetroTINK-4K CE Released” の続きを読む

OSSC Pro Fw.v0.78 released

OSSC Pro Firmware v0.78 が2025-03-27にリリースされている。更新内容はchangelogを読めばよい。

VGP公式アナウンスもリンクしておく。

OSSC Pro firmware v0.78 has just been released.This update includes some compatibility fixes and UI improvements, for a full list, see the post here.videogameperfection.com/forums/topic…

Matt Buxton (@videogameperfection.com) 2025-03-26T22:42:53.100Z

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RetroTINK-4K Firmware v1.6.9 released

2024年11月24日にRetroTINK-4K Firmware v1.6.9(正式版)がリリースされたので、さっそく試してみた。といっても、v1.6.9 Experimental版とFirmware自体は変わらないので、自分はプロファイルを最新版にしただけである。

修正内容はChangelogを見ればよい。SVS Switchのサポートなど、もりだくさん。