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RetroTINK-5X Proへのプレイステーション2接続について

過去なんどかつぶやいている内容ではあるけど、画質を重視してのRetroTINK-5X Proへのプレイステーション2の接続(※)は480p対応ソフトを1本でも遊ぶ気があるならコンポーネントビデオ接続を選ぶのがよいだろう。

※ なおGSMは今回考慮外とする。

プレイステーション2をRetroTINK-5X Proにコンポーネント接続した例

SCART RGB接続は480i/240pのゲームしか遊ばない人むけ(※)。

※ プレステ2のRGB接続時の480p出力はSync on Green(RGsB)であるが、RT5X-ProはRGsB非対応であるため。回避手段は一応ある

なお、多くのゲームが480p対応しているDCと異なり、プレステ2は480iのみ対応のゲームが中心であることは付記しておく。

ただし、プレステ2のセガエイジスシリーズは少なくともM2開発のタイトルは480p対応しているのでここはぜひ活用して欲しいところ。Webで検索してみると100本以上のタイトルが480p対応している模様。

以下もファンタジーゾーン コンプリートコレクションのスクリーンショットで比較できるようにしておくが、けっきょくは自分の環境で比較しなければわからないことがあることも付記しておく。


まずはHD Retrovison コンポーネントケーブルでの480pから。H.Samplingは DTV 858-A、EDTV LPFはOffで。

HD RetroVision component cable, 480p, DTV 858-A, EDTV LPF: Off

HD Retrovison コンポーネントケーブルでの480iも。H.Samplingは Generic 4:3、SDTV LPFはLightで。

HD RetroVision component cable, 480i, Generic 4:3, SDTV LPF: Light

HD Retrovison コンポーネントケーブルでの480iはもう一つ。Fw.2.58から追加されたH.Sampling Hires 858、SDTV LPFはLightで。

HD RetroVision component cable, 480i, Hires 858(Aspect ratio 1.00), SDTV LPF: Light

なお、Fw.2.60でもプレステ2用HDRVの480i/240pはGeneric 4:3ではSDTV LPF: Offだと縦じまが目立つのだが、Hires 858だとLPF:Offでも縦じまは目立たなくなった。代わりに横縞がちょいと出るのでやはりLightの方がよさげである。

今度はRGBで。3AカンパニーのRGB21ピンケーブル と穴場開発事業団のJP21-SCART変換ケーブルの組み合わせで。

まずは480pからだが、これは前記したように直接RGsBを接続しても映らないのでgscartswを介している。

3Aカンパニー RGBケーブル + 穴場開発事業団 JP21-SCART変換 + gscartsw + RGC Flat SCART m-m cable, 480p, DTV 858-A, EDTV LPF: Off

せっかくの480pだが、これはHDRVに完敗と言わざるを得ない。

次にRGB接続での480i、Generic 4:3を。こちらはLPF:Offにしても縦じまは出ない。

3Aカンパニー RGBケーブル + 穴場開発事業団 JP21-SCART変換, 480i, Generic 4:3, SDTV LPF: Off

RGB接続での480iでもHires 858を。

3Aカンパニー RGBケーブル + 穴場開発事業団 JP21-SCART変換, 480i, Hires 858(Aspect ratio 1.00), SDTV LPF: Off

結論として、480p対応ゲームを1つでも遊ぶつもりがあるのならコンポーネントが良い。今も未来も480i/240pのゲームでしか遊ばないのならSCARTでもよいということになる(最初に書いているとおりだが)。SDTV LPFのOff/Lightより480pかどうかの方が重要度は大きいと思うので。

ただ、プレステ2のSCARTでの480p RGBS接続についてはgscartsw以外の解決法を使えば伸びしろがあるということは付記しておく。いずれにせよ、別途手間なり機器なりが必要となるのでHDRVより優れた解決法になるとも思えないが一応。


で、これも繰り返しになるけどプレステ2(プレステ3兼用)のコンポーネントケーブルはHD Retrovision component cableが高品質かつ30ドル(USD)未満と安価でMikeからも推奨されているのでベストと言って差し支えないと思う。Sony純正コンポーネントケーブルも 状態がいいものなら HDRVに劣ることはないと思うけど約20年前の中古品を推奨することをMikeはしないだろうし自分もできない。断線寸前であることは通販ではわからないし、店で現物見てもわかる人はまずいないと思う。そして純正ケーブルの残存数が増えることもないんだからこんなものを推奨されたら奪い合いになってプレミア化が進むだけであほらしい。

HDRVは30ドルだけじゃなくて送料がかかるといってもCastleMania Gamesなりでなにか買うときのついでにすれば国内通販使用時と送料実費に大差はないだろう。そしてHDRVのコンポーネントケーブルはRetroTINK-5X専用というわけでもなく、今後OSSC ProやPixelFx Morphでもプレステ2を接続するのにベストなケーブルであり続けることも期待できるものなんだからgdgd買わない理由探しをするのが好手だとは思えない。たかが30ドルのものでしかないのだし。

記事のタイトル的にもRT5X使用時について書いてきたが、実際のところHDRVのコンポーネントケーブルはブラウン管でも活きるのでRT5Xをもってなくてもプレステ2ユーザだったらとりあえず1本押さえていいと思っている。480i接続時の安定感は広く普及しているプレステ2用サードパーティ製D端子ケーブルと比べると段違いなのだ。こればかりは写真や動画ではわからないので「君の目で確かめてくれ」ってやつなのだが、僕から見ると段違いでもそう感じない人がいてもおかしくないし、たとえそうだったとしても正直知ったこっちゃない。好きにしてくれと、唐突に投げやりな締め方で。


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