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プレイステーション2でのコンポーネント/RGB接続比較

プレイステーション2(以降プレステ2)用の高品質コンポーネントケーブル “HD Retrovision PlayStation 2 / 3 YPbPr Component Cable” が届いたので、今まで使っていたケーブルと簡単に比較したのをメモしておく。

左からコロンバスサークルD端子ケーブル、HD Retrovision Component Cable、3Aカンパニー RGB21ピンケーブル

なお、買ったのは CastleMania Games でPayPalアカウントを持っていれば数クリックで購入できる。Triadのメガドライブ用高品質ACアダプターを押さえておきたくなったので、そのついでで。

Black Fridayのセールに乗っかってRetro Gaming Cablesからプレステ2用のSCARTケーブルを調達中なので、届いたらこの記事に追記するかもしれないが、まずは試したところまでで上げておく。Sony純正のアナログRGB21ピンケーブルは地元から引っ越してくるときのどたばたで失ったし、いまさら買い直す気も起きないのでパスする。

比較には解像度変更ができるSEGA AGES 2500 Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション(以下FZCC)を使用した。

キャプチャはすべてOSSC経由で、基本OSSC(Fw.0.88)に直接接続しているが、一部そうでないものも混じっているので、例外については都度記載することとする。直接といっても、コロンバスサークルのD端子ケーブルはD端子→コンポーネント変換、アナログRGB21ピンケーブルのときはJP21→SCART変換ケーブルを使用していて、それについては都度の記載はしない。

まずは、プレイステーション2のゲームの多くで使われている480iから。ただ、480iは特性上、画像はもとより動画でも画質の差を伝えづらいので、文章で補足する。

OSSCの設定は480i/525i Line 4X。AmarecTVの設定を1280×960にしていたせいでアスペクト比に誤りがあるが、今回の比較には影響ないのでそこは見逃して欲しい。

コロンバスサークル D端子ケーブルでの480iは以下。まずはこれが基本ということで。

コロンバスサークル D端子ケーブル 480i

次にHD Retrovisionのコンポーネントケーブルで480i接続。

HD Retrovision コンポーネントケーブル 480i

静止画だとコロンバスサークルD端子ケーブルとあまり変わりないように見えるが、実際の画面では上下のブレも含めて画面の安定感が段違いである。これは、OSSC経由の液晶画面でも、CRTに繋いだ時も同様である。これだけでも買った甲斐があったと思った。

次に3AカンパニーのRGB21ピンケーブルでの480i接続。

3Aカンパニー RGB21ピンケーブル 480i

コンポーネント接続時より若干シャープであるが、ファンタジーゾーン1で比較するとやや輝度が高すぎる感がある。ただし、コロンバスサークルD端子ケーブルと比べると安定感は高い。

プレステ2の480iについてはHD Retrovisionのコンポーネントケーブルと3AカンパニーのRGB21ピンケーブルのいずれでも好きな方でよいと思った。

上記したように480iは静止画だと安定感を伝えづらく、また動画は動画でキャプチャ機器やキャプチャソフトの設定によりデインタレースの具合が大きく変わるため映像によるフェアな比較をしにくいため、あとは自分で確かめてくれとしかいいようがない。


次に480p。多くのゲームが基本480p対応しているドリームキャストと異なり、プレステ2用ソフトは基本480iで、一部ソフトのみの480p対応のようだが、480iは液晶モニタで映すときのデインタレース具合によって汚く見えたり、遅延のもとになったりする(※)ので、高解像度で綺麗に見えるという以上のメリットがあり、対応しているソフトではなるべく480p接続した方がいいと思っている。

※ XRGB-mini FRAMEMEISTER(フレームマイスター)はソース映像がインタレースだと合計約2フレーム(32ms)もの遅延が発生する。プログレッシブだと約1フレーム(16ms)。

OSSCやRetroTINK-2Xだと480i/480pいずれもラグは1ms未満でなので、XRGB-miniのような旧世代のコンバーターを使う場合や、480i/480pのいずれにも対応しているちょっと前のD端子付き液晶モニタを使う場合でなければあまり問題にならないのかもしれないが、気を付けた方がいい話ということで。

OSSCの設定は480p/525p Line 2X。

今回もコロンバスサークル D端子ケーブルでの480pから。以前動画サイトに上げたプレステ2のSYSTEM16版ファンタジーゾーンIIの動画はこれを使っている。

コロンバスサークル D端子ケーブル 480p

コロンバスサークル D端子ケーブルでも480iのときより安定感が高い。

次にHD Retrovisionのコンポーネントケーブルで480p接続。

HD Retrovision コンポーネントケーブル 480p

480iのときよりコロンバスサークルとの差は少ないとはいえ、はっきり上の画像であることは実際にモニタで見てもらえばわかると思う。これは、CRT/液晶どちらでもである。

次に3AカンパニーのRGB21ピンケーブルでの480p接続。プレステ2のRGB接続は、240p、480iはRGBSなのだが、480pはRGsB(Sync on Green)になる仕様なので、まずOSSCをRGsB設定に変更しての本道で。

3A Company JP21 480p RGsB

撮ったタイミングによるのかもだが、HD Retrovisionのコンポーネントケーブル接続の方がミクロにシャープであるが、ゲームを遊んでるときにはCRTでも液晶でもほぼ同等の高品質さであると自分は感じた。

ついでに、自分の使っているSCART switch “gscartsw” にはSync on GreenからRGBSに変換する機能がついていたため、そちらも試してみた。

3A Company JP21 480p RGBS (with gscartsw)

スクリーンショットからもわかるレベルで画質は落ちるが、OSSCの入力切替や、モニタのEXT Syncオフなどしなくて済むようになるのは楽でよいと思った。また、RGsBに対応していないコンバーターやキャプチャユニットでプレステ2の480p接続をするのに一つの選択肢となると思った。もちろんコンポーネント(D端子)でもいいのだが。

プレステ2の480pについてもHD Retrovisionのコンポーネントケーブルと3AカンパニーのRGB21ピンケーブルのいずれでも好きな方でよいと思った。ただ、運用の楽さはコンポーネントケーブルに分があると思う。


次に240p。プレイステーション2より前の家庭用ゲーム機やアーケード基板で一番多く使われた解像度って感じの理解でいいと思うのだが、プレステ2の時代だとあまり使われてなかったためか、FZCCでの240pはなんか文字が粗い気がする。それでも、SYSTEM16Cなる仮想基板で作られたファンタジーゾーンIIの評価をこれなしでするのもアレなのでやっておく。

OSSCの設定は240p/263p Line 4X。

コロンバスサークル D端子ケーブルでの240pから。

コロンバスサークル D端子ケーブル 240p

次にHD Retrovisionのコンポーネントケーブルで240p接続。

HD Retrovision コンポーネントケーブル 240p

最後に3Aカンパニー RGB21ピンケーブルでの240p接続。

3Aカンパニー RGB21ピンケーブル 240p

それぞれの違いは、480pのときとほぼ同じ感想。実際の画面で見たときはどれも綺麗だと思う人が多いと思う。プレステ2でプレステ1のゲームを遊ぶときの参考にもなるだろう。


結局、結論としてもHD Retrovisionのコンポーネントケーブルと3AカンパニーのRGB21ピンケーブルのいずれでも好きな方でよいということで。これも繰り返しになるけれど、運用の楽さはコンポーネントケーブルに分があると思うのでそれも含めて自分の環境にマッチするものを選べばいいと思う。

HD RetrovisionのコンポーネントケーブルはOSSCだけでなく、RetroTINK-2X Proへの480iや、RetroTINK-2X Pro Multiformatへの480i/480p passthru/480p 444/Hi-res 480p 444などでも比較しているが、それはまた今度気が向いたときにでも。RetroTINK-2X Pro/Pro Multiformatに接続するときは、SCART2COMPを使わずに接続できるだけで、RGBケーブルよりコンポーネントケーブルの方に分があると思う。ただ、RT2X-Mへの480iはすごくぼやけてイケてなかったことだけは先に書いておく。


[サンプル動画]

■HD Retrovision Componentケーブルでのファンタジーゾーン (480p → OSSC Line 2x) 

■OSSC Ver.1.6 480p/480i, RGB – Component compare, Playstation2

こちらはRGsB(Sync on Green)とHD Retrovision Componentケーブルでの480pとの比較をしている。480pで接続したのと同じケーブルでの480i接続同士の比較もできる。RetroTINK-5X発売を控えて、OSSC Ver.1.6ではどうかを参照できるようにしておく意味。

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