YouTubeに上げている動画でプレステ2のHD Retrovisionのコンポーネントケーブルで、LPF設定をOffにしたときの画質について質問をされたので、検証した結果をメモとして残しておく。
結論から言うと、「RetroTINK-5X Pro Firmware Ver.2.39時点ではSDTV LPF:Off だとPlayStation2/3用HD Retrovisonのコンポーネントケーブルでも縦縞は出るから SDTV LPF: Lightが基本。ただし480pのときは出ないからEDTV LPFはOffでOK」となる。あと、GENESIS用HDRVではSDTV LPF: Off でもJailbarは目立たない。
以下は試した結果を書いておく。
ソフトはファンタジーゾーンコンプリートコレクション内のSYSTEM16版ファンタジーゾーンIIで、RetroTINK-5X Pro Firmware Ver.1.74、Generic 4:3、Frame Lock設定が共通事項。以下の画像はクリックすると拡大される。
まずは480i LPF:Offから。けっこうな縦縞が出ていることがわかる。
480i LPF:Light だと縦縞は目立たなくなる。
480i LPF:Medium
480i LPF:Strong
そして480pではLPF:Off でも縦縞感はない。
240p では LPF:Offだと縦縞が目立つ。
なお、リリース月(2021年5月)に上げた動画では、プレステ2版エスプガルーダをHD RetrovisionのコンポーネントケーブルでLPF:Offで上げているが、このときのソース(AVI)は残っているのでスクリーンショットを張っておくが、目立つ縦縞はない。
念のためFw.1.74での同場面のスクリーンショットも貼っておく。Ver.1.01のときとVer.1.74のときとでキャプチャユニットは異なるので、そこも揃えて調べた方がいい……とは思ったが手間なので省略したい。
なお、Fw.Ver.1.74時点でのLPF:Lightだとこんな感じ。
現時点ではHDRVを使っていても480i/240pのときはLPFはOffにしない方がよいという結論で。
2021-09-12追記
RetroTINK-5X Pro firmware Ver.1.77でも簡単に試した画像を張っておく。なお、Fw.Ver.1.74までは “SDTV LPF” 表記だったのが、Ver.1.77からは “Video LPF” 表記に変わっているが意味合いは同じ。
まずは480i LPF:Offから。けっこうな縦縞が出ていることがわかる。
480i LPF:Light だと縦縞は目立たなくなるが、よく見るとまだ残っている。
そして480pではLPF:Off でも縦縞感はない。なお、Fw.Ver.1.77から480p以上のときは EDTV Off/EDTV Lightの表記に変わっている。
2021-12-22 追記
Firmware Ver.2.39でもプレイステーション2用HDRVを480i接続したときにSDTV LPF : OffだとJailbarが目立った。480i接続時のSDTV LPF Lightや、480p接続時のEDTV LPF : Off では目立たなくなるのも変わっていなかった。
あと、ここには書いていなかったが、GENESIS用のHD Retrovision Componentケーブルだと、LPFをOffにしてもJailbarは目立たなかった。
[関連記事]