HASとは “Home Arcade System” の略名で、いわゆるコントロールボックス/Supergunの類の製品である。自分は2023年2月にV4.2を購入したが、電源が届かなかったり使えるスティックはあったが気に入らない点があったりでここまであまり使っていなかったのが、徐々に整ってきたのでこの辺りで備忘録を残しておく。
自宅アーケード基板プレイ環境ってことだとここ20年はシグマ AV7000 + Σ9000TBをメインにしているが、去年(2022年)シグマ電子が廃業したと聞いているので、今後のことを考えて他のものも試しているところだったりする。すぐに全面的に乗り換える必要もないので、しばらくは併用するつもり。
HAS V4.2本体 + HD-15拡張を購入して組み立てた状態が以下。キックハーネス(CPS1/CPS2)と電源用ケーブルもついてくる。電源は別売り。
JAMMA規格の基板をHASに直接差して使うスタイル(※)。JAMMA前の基板についてはJAMMA変換ハーネス/コネクタを使えばよい。
※ JAMMA to JAMMAコネクタのハーネス経由でもよい
DB15端子はコントローラ用で、NEOGEOフォーマットに5・6ボタンを拡張している。家庭用ネオジオ(AES)用のコントローラが使えるし、Σ8000TBも使える。DB15ケーブルを買って自作アケコンを使うのもあり。
Σ9000TBを繋ぐためのDIN13→DB15の変換コネクタが最近発売されたので、そちらも購入したが快適に使えそうだ。
DB15端子は スーパー松などの簡易コントロールボックスや他の海外のSupergunでも同規格のものが使われているので、予備環境のために1つDB15のアケコンを用意しておくといいかもしれない。
映像出力は標準だとDIN8ピン端子のみで、XRGB-mini/NESRGBと同じピンアサインである。自分はオプションのミニD-sub 15ピンの出力端子も付けている。
とりあえず NESRGB/Atari 2600用のSCARTケーブル をRetro Accessから購入して使っている(※)。
※ 注文時にケーブル種をFortraflexに変更している
反対側には電源コネクタがついている。TestとServiceボタンもついている。
電源は SMUN Q-120B などの汎用的なスイッチング電源が使える。全部繋げたときは以下のようになる。
AxunWorks から出ている電源ユニットには HAS接続用のケーブルがオプションで販売されているので、こちらを使うのがスマートでよいと思う。ただAxunWorksから購入する際は半年近く待つのを覚悟する必要があるのは付記しておく。
HAS V4.2の特長はRGB’s Labの Introduction ページに書いてある通り。柔軟にボタンアサイン変更が可能だったり、連射設定もボタンごとにシンクロ連射の速度変更が可能、同期整流機能もあるためタイトーF3基板に弱いアップスキャンコンバーターでにも対応している。(自分は試していないが)ローパスフィルター(Default : Off)を通すことで、OSSC Ver.1.6/1.7のAV3端子で使えるなどがある。コントローラや電源に汎用品が使えるのも強みだろう。あとこの製品をTwitterで紹介していた人が重視していたように減衰がしっかりしているため、gscartswなどの後続機器を壊すリスクが低いというのもある。
まだあまり使ってないのでとりあえずここまで。使っていくなかでわかったことはなるべくこの記事に追記したい。
せっかくなのでHAS V4.2を使って録ったプレイ動画もリンクしておく。
エスプガルーダのときはRECO PCB V4.1も使っている。
[関連サイト]
- ストア : Products – RGB’s Lab (rgbslab.com)
- Introduction: Introduction – RGB’s Lab (rgbslab.com)
- セットアップ例: Setup examples – RGB’s Lab (rgbslab.com)
- マニュアル: Instruction manual – RGB’s Lab (rgbslab.com)
- FAQ: FAQ – RGB’s Lab (rgbslab.com)
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