1月に予約していたAxunworks JAMMA Extractorが届いたので、First impressionを。
まず、JAMMA Extractorとは何かというと、JAMMA端子から映像、音声、コントロールを抽出するハードということになる。
もう少し具体的に書くと、コントロールボックスや筐体にアーケード基板を繋げる際にJAMMA Extractorを介すことで、そこから映像や音声を分配することができる、というのが一番大きな機能だろう。またNEOGEO 15ピン配列のジョイスティックを繋げることもできるが、単体でコントロールボックスとして使うことはできない。
下記写真の右下がJAMMA Extractor本体で、あとはオプションのケーブルである。右上はごっついSCART M-Mケーブルで、左下はPVM/BVM用のBNCケーブルである。
まずはミニD-Sub15ピンからの映像出力を上記BNC4ケーブルを使ってPVMモニタへの接続テストをしてみた。なお、このミニD-Sub15ピンはRGBHVではなく、RGBSなのは注意して欲しい。だからBNC4なんだと理解できる人はできると思うが念のため。
ミニDIN15ピン出力端子からはBNCケーブルを使ってモニタに、コントロールボックスからはコンバータ経由でキャプチャユニットに接続しているとこんな感じになる。
ミニD-Sub15ピンの横に可変抵抗ボリュームがあり、ある程度は調整ができるようになっている。個人的にコントラストがやや弱くなるように感じたので、アンプを挟んだ方がいいかもしれないと思った。
ただ、手持ち基板でいままでどのCRTとも画面右上の同期が合わなかった基板が、この接続だとOKになるケースがあったので、それだけでも買ってよかったと思った。
今度は逆に、コントロールボックスからはモニタに、JAMMA ExtractorからはSCART出力でコンバータ経由でキャプチャしてみる。
接続は上記のようになる。
実際の映像はこんな感じ。今度はキャプチャ画面の方がJAMMA Extractor経由である。
だいたいコンバーターやキャプチャソフトにより少し明るくなったり色が濃くなったりするので、こちらは気にならないかなと。
RetroRGBの記事でBobが書いていたように、電圧降下は気にする必要があるが、抵抗入り分配ハーネスを作るよりスタイリッシュに分配できるのは良いと思った。
コントロールボックスを使っている間はXSYNC-1やgscartswでも分配できるのでJAMMA Extractorの必要性は低いのだが、筐体を買ったときに役立つのではないかということで。あと、RGB出力が直接されていないために一部機器と相性が悪いと伝え聞いているボードマスターのオーナーにも役立つかもしれないが、持っていないので確かめることはできない。
[外部記事]
RetroRGB : Axunworks JAMMA Extractor
2022-05-05追記
この記事を書いてから1年以上たつけど、サンプル動画を作ったのでせっかくだから。
2022-05-10追記
NAC Splitfireという同様の製品も国内で販売されているので、そちらでもいいかもしれない。自分は試していないのであくまで推測の話。