eBayで注文していた中古のMaster System Evolutionが届いた。ブラジルからは初だったので、無事届いて安心した。
ここ見ているような人は知っている人が多いと思うが、Master System Evolutionはセガ公認でブラジルTectoy社が2009年前後にブラジル国内向けに発売したセガ・マスターシステムの互換機である。カートリッジは差せないが、ゲームソフトを132本内蔵しているので問題ないだろう。まぁ132といってもTectoyの水増しゲームも多いので、実質60数本くらいではあるが、これだけで一生遊べるといってもいいくらいのボリュームがあるのも確か(収録ゲームは Sega Retro – Master System Evolution 参照)。
電源はACアダプタではなく、内蔵されているので、コンセントの形状をタイプCから日本のタイプAに変換するコネクタを購入した。ブラジルでの電圧は地区によって110V/220Vのいずれかに分かれていて、Master System Evolutionは両対応しているとのこと。日本は通常100Vなので、本当は変圧器を使った方がいいと思うが、知り合いから変圧器を使わずに動いていると聞いていたので、とりあえずは使わないで試してみている。ただし、ここの違いもなくして試してみたくなっていたりするが、それはまた後日。
Master System Evolutionはブラジル国内向けに発売されたので、映像フォーマットはPAL-M (525本、59.94Hz)という世界でブラジルでしか使われていないフォーマットで出力されている上、RGB出力がなくコンポジットビデオ出力端子しかないため、日本の一般的なテレビ/モニタでは白黒でしか映せない。ここを克服するためには以下の2つの方法がある。
- 海外向けマルチシステムテレビを使う
- PAL-M対応コンバータを使う
今回私は後者を選択した。これはPAL-M対応コンバータは例のZERO-Lagコンバータである「RetroTINK-2X Pro Multiformat」や「RetroTINK-2X Pro」で既に持っていたのが大きい。またPAL-M機以外は手持ちの環境で対応できているのと、液晶のマルチシステムテレビだと遅延に悩まされるリスクがあったからだ。マルチシステムテレビはそもそも選択肢が少なく、その中でゲームモードがついた上で低遅延なんて製品は期待できないし、これだけのために導入するのにスペースをあまり使いたくないのもあった。
で、コンポジットビデオ入力に強い「RetroTINK-2X Pro Multiformat」で試したところ、無事色付きで遊べた。当然遅延は感じない。
次に液晶モニタでも映ることを確認したが、Pixio PX329のようにモニタ側でアスペクト比調整できないとこのように横長に表示されてしまう。
IOデータ LCD-RDT242XPBのようにアスペクト比調整できるモニタだと、以下のようにいい感じになった。
なお、収録ゲームは Sega Retro – Master System Evolution を見てもらうとして、日本向けマスターシステム(NTSC)でカートリッジを持っているソフトと比較すると、音程がやや高くテンポが速いように感じる。ここはマスターシステムエボリューションというのはそういう機械だということで受け入れて、遊ぶしかないと思っている。
なお、上記の写真のように、パッドはメガドライブ用のパッドが使えるが、これだと「ゲームができるだけ」だったりする。つまり、メニュー呼び出しもポーズもできないのである。Master System Evolution専用パッドだと以下引用Tweetのように、電源を入れ直すことなく、ゲームを切り替えることもポーズもできるのだ。
ここはケチって裸の本体を買ったのがミスだった。といっても、完品と裸にかなりの金額差があったからまぁしゃあない。もともとポーズ機能めったに使わないので、運用でカバーできる範囲だとも思っていて、たくさんあるゲーム、楽しんでいきたい。
というか、水増しゲームなくした収録ゲームでマスターシステムミニを日本のセガが出してくれたら……と思えるくらいにこの時代のゲームがたっぷり入っているのはいいなと思ったのはあった。