今日はシグマ電子が出しているコントロールBOX「AV7000」用のジョイスティック「Σ9000TB」をプレイステーション4(以下プレステ4)で使用するため、いわゆる「乗っ取り」作業をしていた。
乗っ取り先のコントローラーは、「GUILTY GEAR Xrd -SIGN- Limited Box」付属の6ボタンパッド「Fighter’s Pad GGXrd Custom」。
これを選んだ理由は以下。
- いわゆるストII配置のデジタル6ボタンである
- 公式ライセンス品である
- 内部遅延が比較的小さい
1番は乗っ取るときにアナログボタンでない方が楽という意味。2番は非ライセンス品だとプレステ4は8分で使えなくなる仕組みがある(※)と聞いているので、その対応。3番はツナイデント4Proというコンバーターで遅延を感じていたので、できるだけ小さいものにしたかった。
※ 非ライセンス品でも制限を受けずに使えることもあるようだが、メーカーに対策されて使えなくなったケースもあったようなので……
で、簡単に手順を記載する。
1.Fighter’s Pad GGXrd Customを開けて、基板を取り出す。今回はL1, L2にはつなげないため、写真は表面のみ。
2.DIN13ピンケーブル(Σ9000TBとAV7000をつなぐケーブル)を半分に切り、皮膜をむき、ねじったあとに半田メッキ
3.DIN13ピンケーブルをGGXrd Padの基板に以下の配線で半田付けする
※ ケーブルの色はこちらが使用したものを記載。同じとは限らないので、必ずテスターで確認する
Σ9000TB上、3つボタンが足りないので、こちらはL1, L2, Shareボタンを省略した。Shareだけはそのうち単体でボタンを付けるかもしれない。
4.上記にホットボンドを付け、接続強化
5.仕上げ
コントローラーにしまうよう加工するのが美しいけど、とりあえず動けばいいという人はエアキャップで十分だろう。
これで、アーケードアーカイブスやバトルガレッガをセイミツ LS-32で快適に遊べるようになった。
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2017年10月25日追記
The Brook UNIVERSAL FIGHTING BOARDという基板を買えば、上記のようなはんだ付け作業はせずにΣ9000TBをプレイステーション4に使える。
DIN13ピンケーブルは以下のようにねじ止めする。基板からは家電量販店やPCショップで売っている「プリンタ用のUSB2.0 A-Bケーブル」を繋げればよい。むき出しがいやならエアキャップなりに包めばよい。
また、上記基板はXbox360/Xbox One/PC/Switchなどにも対応しているので、どちらかというと自分的にはこちらが気に入っている。入力遅延についても外部サイトによると「Fighter’s Pad GGXrd Custom」よりも低遅延なくらいに高性能とのことで、自分がプレステ4とXbox360で試した範囲では今までの乗っ取りコントローラーに比べて少なくとも劣ることはないと感じている。
ただし、各メーカーからの非ライセンス品なので、前記したプレステ4での8分問題のように対策されて動かなくなるリスクはある。これについては、ファームウェアの更新で今のところ対応できているようだが、将来まで補償されるものではないことは覚悟しておく必要がある。
自分が買ったのはparadisearcadeshop.comから。プレステ4でタッチパッドも乗っ取りたかったので「All Headers」を選んだ。ただし、届いたらタッチパッドおよびL3/R3ボタン部はねじ止め式じゃないのではんだ付けをする必要がある。届いてから気付いたのだが、よそのショップだとここ用のハーネスが売られていたので、そちらがあるともっと楽ができるかもしれない。
→ 右記でよいらしい ミニQIケーブル4S-Z 311-328
[関連文書]
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